2016年に増加しそうな金融機関を狙ったサイバー犯罪とは

by Forex Magnates at 28 January, 2016 カテゴリ: 海外総合

Hacking

 

Photo: Bloomberg

この記事は、Intellinx Ltd.のサイバー犯罪・リスク管理事業Bottomline Technologiesのプロダクト・マネジメント&マーケティングVPであるHagai Schaffer氏の寄稿による。

 

多くの金融機関は、2016年も引き続きサイバー攻撃の脅威に晒されることになりそうだ。モバイルバンキングの利用増加に伴い、ハッキング発生件数とそれによる損失、及び対策費用は増加の一途をたどっている。リスク軽減のためには、あらかじめ対策を講じること最善の方法だ。

 

今年増加しそうなサイバー犯罪は以下の通り:

 

ID盗難とアカウント乗っ取りはますます増加

Javelin Strategy & Research が実施した「2015年識別情報盗難調査」によると、2014年に米国国内消費者1,270万人から約160億ドルが盗まれたことが明らかになった。つまりこれは、2秒に1件のID盗難被害が発生していることになる。Identity Theft Resource Centerによると、2015年だけで1億7,500万件以上の記録が流出したという。今後は、クレジットカードの他にもeBayやAmazon、そしてPayPalなどのアカウントもハッカーの格好のターゲットとなり、犯罪件数は一層増加しそうだ。

 

「サイバー犯罪の輪」も増えている

「サイバー犯罪の輪」の存在も、既に莫大な金銭的損失をもたらしている。今年初め、国際的犯罪シンジケートが世界中の100以上Kasperskyの調べで明らかになった。このような「サイバー犯罪の輪」のメンバーは、それぞれ細かく役割分担をしているため、グループを特定するのが難しいとされている。例えば、IDを盗む係、運び屋の勧誘、そして犯罪によって入手したものを他のグループに販売する係などだ。

 

モバイルバンキングを狙った犯罪も上昇傾向

新規、または既存のモバイルバンキングアプリの入ったスマホも、今後はより一層ハッカーに狙われるだろう。スマホ攻撃は、デバイス上の情報の他にも、そのデバイスがアクセスできる情報や受け取るメッセージもターゲットにしている。さらに、スマホ決済などの新しい支払いシステムが搭載されたデバイスや実行アプリもマルウェアの標的となっている。

 

ソーシャルメディア激増に伴いリスクも増加

最高の顧客体験を提供するため、各銀行はしのぎを削っている。近年急速に発展したソーシャルメディアを活用した、顧客サービス及びエンゲージメントの向上にも前向きな姿勢を示している。しかし、メリットがあるところには、必ずさらなるリスクが伴う。たとえば、トルコのDenizBankでは、顧客はフェイスブック経由で自分の口座にアクセスできる。インド最大の民間銀行のひとつは、ソーシャルメディア上で送金できる「マルチ・ソーシャル・ペイメント・アプリ」をローンチしたばかりだ。

 

ハッカーの手法はますます高度化している。2016年も、アカウント乗っ取りや詐欺実行のための様々な新しい手法を生み出すと考えられている。e-バンキング、モバイル決済、銀行によるソーシャルネットワーク活用の増加に伴い、リスクは今後ますます上昇するだろう。





コメントはまだありません.