香港金融監督機関が無免許事業者に警告
(写真:Bloomberg)
香港の金融市場監督機関である証券先物委員会(SFC)は本日、関連事業者3社に対し警告を発した。問題の企業は、適切なライセンスを持たないまま中国領域内で営業していたと見られている。
同監督機関によると、Triumph Global (Asia) Limited(トリンプ・グローバル・アジア・リミテッド)と同社ブランドTFX Global(TFXグローバル)は香港の事業所所在地を提出していたが、実際にはこの所在地で営業していなかった。 Triumph FXはTriumph International Limited(トリンプ・インターナショナル・リミテッド)によって管理されており、2009年に英国領バージン諸島 (BVI)で設立・登記された。
同社ウェブサイト上には、管理業務を行っているグローバル本社を英国領バージン諸島に、「主要テクニカル(sic)サポートチームを英国・ロンドン」に置いていると記載されている。同社は、英国又はバージン諸島のライセンスを提示せずに、バイナリーオプションやFX、CFDを提供していた。
また、SFCは本日 、Singliworld HK Pte Limited(シンリワールド・エイチケー・ピーティーイー・リミテッド)に対しても警告している。同社は、香港にある Triumph Global (Asia) Limited名義の銀行口座を決済のために使用していた。TFX Globalウェブサイトによると、Singliworld社は2014年よりTriumph Globals社のパートナー企業だった。シンガポールを拠点とする Singliworld社は、明らかに無免許状態でFX口座管理サービスをアジア全域の顧客を対象に提供していた。
SFCは常日頃から個人投資家に対して、後に違法行為に使用されるおそれがあるため疑わしい企業に個人情報を開示しないよう注意喚起してきた。
違法企業との取引を防止するための主な対策としては、監督機関のウェブサイトをチェックすることが挙げられる。さらに、ぱっと見聞きして「あまりにもうまい話」はほとんどが嘘だと思えばよい。クローン・サイトは比較的簡単に作ることができる。経験の浅い投資家の場合、いとも簡単に罠にはまってしまい、よく知らない違法企業に資金を委ねてしまうおそれがある。
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