中国はいつも人民元をドルに固定してきた‐今何が変わったのか?

by Forex Magnates at 24 August, 2015 カテゴリ: 中国ウォッチ

USDCNY

(写真:ブルームバーグ)

中国の通貨は人民幣と呼ばれ、その単位は元であるが、一般的には人民元と呼ばれる。人民幣と元の関係はスターリングとポンドの関係と同じだ。人民元は二つの種類に分けられる。オンショア人民元であるCNYとオフショア人民元であるCNHである。CNYとCNHは違った為替レートで取引される。両方のレートは中国人民銀行により管理される。

人民元は米ドルに対して固定レートである8.27でペッグしていた。2005年にペッグが解除され、米ドルに対し8.11に切り上げられた。中国政府は人民元取引を効率化し、柔軟化することで人民元の国際化を始めた。2006年以降、人民元は外貨の通貨バスケットを参考にして決定された基準値をはさんで、狭いレンジで変動する管理フロート制になった。この制度のもとでは、人民元は需給によって変動するが、価格は翌日にまたリセットされる。

現在の為替政策では、人民元は中国人民銀行が毎日発表する米ドルに対する基準値をはさんで上2%と下2%の4%の変動幅で取引される。最近まで同行は、基準値を決めるにあたって、前日の取引を参考にしていなかった。しかし8月11日、同行は人民元の1.9%の切り下げを容認した。同行は基準値を決めるにあたって、前日の取引を参考にする方法に変えたと発表した。

これが意味するところは、市場の需給が人民元価格に、より大きな影響を及ぼすようになる、ということだ。これは人民元がグローバルな準備通貨と見なされるようになる、という中国の長期的な目標に向かう一歩である。翌日にまた、同行は基準値を決めるにあたり、前日の需給が影響を及ぼすのを容認し、人民元をさらに1.6%切り下げた。現在1USDに対し、約6.4CNYとなっている。

今後、同行は基準値を前日終値を参考に設定する。これにより、以前の制度と比べると人民元のボラティリティーは増加するが、人民元は依然米ドルにペッグし、基準値の上下2%の変動幅で取引されるだろう。

米ドルペッグが意味するところは、利上げ予想により米ドルが高くなっているため、人民元もほとんどの主要通貨に対して高くなっていた、ということだ。中国人民銀行はこれを市場の実勢レートから外れたものと見なし、中国の輸出に不必要な負担になると考えた。新たな基準値決定方法により、人民元は、より経済ファンダメンタルに沿った価格で取引されるだろう。





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