中国が人民元を切り下げ、USD/CNYは3年ぶりの高値

by Forex Magnates at 12 August, 2015 カテゴリ: 中国ウォッチ

FXの投資家たちは固定通貨ペッグで取引するリスクを再び目の当たりにしている。中国の中央銀行である中国人民銀行は11日、米ドルに対する人民元の基準値を前日の終値より1.85%切り下げ、USD/CNYは3年ぶりの高値となった。

中国は近年、経済減速や国民の株式市場への信頼が揺らぐなどの問題を抱えている。中国人民銀行は中国製品の購入コストを下げることにより、過去30年にわたって成長率を押し上げてきた重要な輸出産業を、促進させる狙いがある。

同行はまた、基準値を決めるにあたり同行が決めるのではなく、市場の実勢レートにより決めたのは今回が初めてとし、より自由化された為替レートへの移行を印象づける狙いもある。同行は今回が「一度限りの切り下げ」であると約束しているが、当然、さらなる「一度限り」の出来事が将来起こらないことを意味するものではない。

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別の見方をすれば、人民元へのIMFの冷遇に対する反応であるといえる。先週IMFは、人民元が特別引出権(SDR)の構成通貨になるには、相当な努力を要すると述べた。人民元が準備通貨に加われなかったことで、人民元を出来る限り安定させ、高値を維持するという中国のインセンティブが落ちた。

USD/CNYはほとんどのブローカーにとって主要な商品ではないため、スイスの中央銀行が同様な予想外の動きをした、暗黒の木曜日(Black Thursday)の時のような出来事はないと見られている。しかし人民元の切り下げは当然、東アジアやオーストラリアの経済に波及効果をもたらし、とりわけ同地域の株式市場やコモディティー輸出企業に打撃を与える。

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