金:価格下落は投資家にとってチャンス

by Forex Magnates at 7 August, 2015 カテゴリ: 海外総合

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(写真: Bloomberg)

貴金属市場が金価格の下落、値崩れ、暴落といった話題でもちきりな中、投資家が金に対してネガティブな印象を持たないようにするのは難しい。メディアは良くないことを書きたて、銀行は短期見通しを下げ、センチメントは過度に否定的だ。投資家は金から離れるべきなのか?答えはもちろん、ノーだ。このゴールドクラッシュがゴールドラッシュに変わるだろう、第一の理由に挙げられるのが、資産を買うのに最適な時期はそれが安い時であるという事実だ。安く買えば買うほど、得られるリターンも大きくなる。

金はそれ以外に表現できる言葉がないほど、長期にわたって下落している。歴史的に見て、下落が長引くほど回復も力強い。また、多くの価格変動要因は落ち着いたが、価格回復へのきっかけとなる要素はまだ多く残っているため、金のファンダメンタルは依然前向きだ。ユーロ圏の経済混乱が落ち着き、安全な投資先としての金への欲求が弱まっている、と私は最近どこかの記事で読んだ。

誤解しないようにしよう、ギリシャのユーロ圏離脱は当面回避されたが、ギリシャや欧州全体が直面する他の問題がなくなったわけではない。先進国が財政破綻し、実質金利がマイナスになることが普通になり、インフレがサバイバルのための手段である時代にあって、尻込みしたり、安全な投資先の必要性を自信満々で否定したりする人がいることを私は懸念する。そのような油断は市場における転換点を示すことが多い。

市場の頃合いを測ろうとするなら、金購入に関する議論は現在まっさかりだ。金は永久に価値を保存することができ、流動性が高く、インフレや地政学的リスクに対する素晴らしいヘッジとなる。金の現物を所有することにより、投資家は現物の所有権や法的権利を得て、書類上での投資に伴うカウンターパーティーリスクなどのリスクを回避でき、投資を一段先のレベルにもっていくことができる。

我々は現物商品に関して、価格の動きが現物市場の実際の需給に影響をもたらすことをいつも念頭においておかなければならない。金価格の下落は最近、現物の地金に対する投資を刺激しただけでなく、対応する供給サイドにも影響を及ぼした。現在の価格では、多くの鉱山は採算が合わないため、採掘しない。これが供給カットにつながっている。均衡価格をさぐるため、商品市場ではここから価格が反発し、その反発は力強いものになることが多い。

金市場の場合、多くの人は完全には理解していないが、他の力も働いている。残念なことに、金の主要なグローバル指標価格は現物市場ではなく、ペーパーマーケットで決められる。このペーパー価格は実際の現物市場とは非常に違ったルールを持ち、違った動きをする。すなわち、現物地金の交換は必要なく、実質的に供給は無制限で、市場参加者は市場に無制限に売却することができる。ペーパーマーケットの供給は無制限で、現物市場の供給は制限されることで増す、この二つの市場のアンバランスが明らかになりつつある。

このアンバランスが時間の経過とともに大きくなり、現在ペーパーマーケットに修復不可能なひびが入っている。この結果、主要な金の指標価格がペーパーマーケットから現物市場へと移行し、現物市場が貴金属全体の価格発見において、先導的な役割を果たすのではないかと私は見ている。私は将来、大規模な構造改革が起こり、それは貴金属の投資家にとってメリットがあると考えている。本当の現物市場は永遠には押さえつけられないし、価格が束縛から解かれて、実際の需給によって決められることに多くの人は喜ぶに違いない。

金価格が5年ぶりの低値水準にある今、ポジションをとって価格の上方修正を待つには絶好の機会だ。今こそが買い時だ。





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