リスク管理と合理的判断

by Forex Magnates at 17 April, 2015 カテゴリ: その他 | 海外その他 | 海外総合

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハーバードビジネススクールに在籍していた頃のこと。ある教授がごくシンプルなオークションを開始し、驚くべき結果となったことを覚えている。オークションは、一枚のごく普通な100ドル札。オークションのルールもまた極シンプルだった。

100ドル札オークションのルール
1.  勝手に話をしない。
2.  本物のお金を使う。
3.  最初の入札は5ドル。その後5ドルづつ上がる。
4.  2回続けて入札できない。
5.  最も高値の入札が100ドル札を勝ち取る。
6.  2番目に高値の入札は、その金額を支払うが何も得ない。

100ドル札はいくらで競り落とされたと思いますか?ハーバードビジネススクールの教室には、CEO、上級管理者、物理学者、航空工学エンジニア、投資銀行家、資産運用マネージャ等、優秀な人間がたくさんいることをここで付け加えておきます。

さて、一体いくらで競り落とされたと思いますか?教授はたった数分で、この100ドル札を240ドルで競り落し、375ドルの利益を得たのです($240 – $100 + $235)。後で知ったことだが、このオークションをする度に、教授は200ドルから500ドルの間で競り落すとうのこと。2000ドルを超えたこともあったという。

何故、100ドル札に240ドル、2000ドルを支払う人がいるのだろう?
100ドル札は実際に入札者の目の前に置かれている。よって、利益は錯覚ではない。そして誰も入札を強要されていない。しかし、オークションされるアイテムの価値より1ドルでも余分に払おうとするのは合理性を欠くという人はきっといるだろう。

ゲームセオリーや合理的選択理論に触れなくても、このオークションは人が合理的から非合理的に陥るのがどれほど簡単であるかを示すいい例である。競り値が一旦100 ドルを超えると、最高競り値を提示する者と2番目に高い競り値を提示する者との2人の競争になる。つまり、簡単に利益を得られるゲームとして始まったのが、やがてエゴや負けたくないという損失回避の気持ちが判断力を支配するようになってしまう。

企業における非合理的な判断を防ぐためには、自分自身に定期的に以下のような質問を投げかける必要がある。

  • リスク限度、リスク管理、リスクフレームワークは?
  • 非合理的な判断をする人間が一人でもいてもいいか?

 

リスクマネージャがこのオークションの例から学ぶべきことは、ルール性があるリスク構造をあらかじめ設定しておくとこにより、非合理生をかなり削減できるということである。最低8人から10人が集まる会で、実験してみてはどうだろう?あなたにとってよい結果を得られると思います。





コメントはまだありません.