FXCM社がスイスフラン・ショック時の詳細状況を示したリリースを発表

Forex Magnates FXCM Post SNB FXCM社は1月に発生したスイスフラン・フラッシュクラッシュ後の事象を詳細にまとめたプレスリリースを発表した。このスイスフラン・ショックにより、同社顧客のマイナス残高は2億2,500万ドルに達し、存続のために約3億ドルの財政支援を求めざるを得なかった。

リリース内容の注目点:

1)FXCM社は『スイスフランの取り扱いを誤った』としスイス国立銀行を非難している。特にスイスフラン・ショックの数日前にスイス国立銀行がフランの対ユーロ為替レート上限を維持し続ける意向を示していた事もあり、FX業界はFXCM社の意見に一致している様子である。

2)FXCM社曰く、リクイディティ不足時、同社システムは正しく作動し、サーキットブレーカーが顧客の取引を的確に停止した。

3)200万の注文が1.17から1.20の間で執行され、残りの10万件はリクイディティが回復した後に1.02から1.04の間で実行された。

4)『ブラック・スワン』と呼ばれるこの事象が、全市場に影響を及ぼした2010年のフラッシュ・クラッシュよりも深刻である理由について説明した。

5)FXCM社は、同社サーキットブレーカーのパフォーマンスを主張し、サーキットブレーカーが無ければ顧客の損失はさらに膨らんでおり、注文は1ユーロ=1.0スイスフランのパリティを割って執行されていた可能性があったとみている。

6)第4四半期収益と同じタイミングで発表されたこのリリースは、同社の動きがマーケットでの動きに沿っていた事を証明する為に財務報告書と共に発表されたものであると考えられる。

スイス国立銀行による誤ったスイスフラン上限撤廃措置

※FXCM社プレスリリース全文はこちら

1月15日スイスフラン・ショック後のタイムライン(東部標準時間):

04:30 – スイス国立銀行が対ユーロでスイスフラン1.2の上限撤廃を発表。
04:30:47 – EUR/CHFが初めて1.2を割る。
04:30:56 – その9秒後、レートが1.1659まで下がり、FXCMにリクイディティを提供している主要銀行がリクイディティを急速に減らし始める。
04:30:57 – FXCMのサーキットブレーカーが新たなクオートと取引を停止する。このサーキットブレーカーは誤ったクオートやオフマーケットでの取引から顧客を保護する為のものである。
04:31:08 – 1.2を割ってから21秒後、1つのリクイディティプロバイダーだけが、FXCMに1.2のフロアから約1,000pips離れた1.1094のクオートを出す。
04:31:43 – 主要グローバル銀行1行が1.0037、そしてもう1行のグローバル銀行は1.1556のビッドを出す。この2行のリクイディティプロバイダーが同時に出した価格には1,500pipsの差があった。この時、EBSは1.0000であった。
04:32:41 – FXCMのリクイディティプロバイダー達からの最初のクオートは0.9831であった。この時EBSは1.08115。
04:33:32 – ある主要グローバル銀行は0.6374のビッドを出し、もう1行は1.1220を出していた。この2行には5,000pipsの差があった。この時EBSでは有効はクオートがなかった。
04:35:16 – まだEBSでは有効はクオートがなく、FXCMのリクイディティプロバイダーは2秒間で6,000pipsの差がある3つのビッドクオート(1.1078、0.5696、0.9769)を出す。※0.5696は、FXCMが全リクイディティプロバイダーから受けたクオートの中で最も低い価格であった。
04:42:28 – EBSは0.9550のビッドクオートを1秒出し、次の1秒で0.5000となった。そしてその5秒後、0.9600になった。
04:55:40 – 1.0を上回る価格で取引が行われるようになったが、過度なボラティリティが続く。主要FX ECN達のビッドクオートのレンジは0.87から1.0001(1300pips)。
05:10:00 – マーケットが1.0400付近で落ち着き始める。スプレッドとプライスティックはまだ100pips以上の開きがある。主要FX ECN達のビッドクオートのレンジは1.0120から1.0600(480pips)。
05:17:00 – クオート・サーキットブレイカーが解除され、プライスが再び更新され始める。執行は停止中のまま。
05:23:00 – トレーディング・サーキットブレーカーが解除され、取引執行が再開。リクイディティレベルは通常のわずか5%程で、3-4社のリクイディティプロバイダーだけが継続的にクオートを出す。

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この記事は英語版のオリジナル記事をWESTERN Inc.が日本向けに編集したものです。

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