米規制当局、スイスフラン・ショックを受け海外顧客のレバレッジ厳格化を検討
FXCM社を破綻間近に追い込んだ先月のスイスフラン・ショックを受け、米商品先物取引委員会(CFTC)は、リテールFXブローカーの海外関連会社に関する規制の厳格化を検討している。
CFTC会長のTimothy Massad氏は水曜日、業者が米国外顧客の高レバレッジ取引によってどの程度のリスクにさらされるかを同局が考察し、規制の見直しを行っている事を立法府議員に伝えた。

CFTC会長
Timothy Massad氏
Massad氏はCFTCが実行できる事に、業者の海外関連会社との取引を制限する事や、海外関連会社のリスク評価基準を引き上げる事が挙げられると説明した。
米国での最大レバレッジは50倍までと定められているが、海外関連会社ではこれを大幅に上回るレバレッジで取引出来る為、海外規制との格差が存在している。FXCM社の場合、スイスフラン・ショック時、一部の国では200倍のレバレッジで取引を行っていた顧客もいたという。
先月、規制当局によって行われた業者調査に近しい者の情報によると、FXCM社の顧客損失の大半は海外のトレーダーによるものだという。スイスフランの急変時、FXCM社は、高レバレッジにより一部の顧客口座の残高がマイナスになるのを阻止する事が出来なかった。
FXCM社は米最大規模のリテールFXブローカーであるFXCM社はスイスフラン・ショックで2億ドル以上の損失を被ったが、Leucadia National社の3億ドル規模の救済により破綻を免れた。
CFTCは全米先物協会(NFA)と連携し、規制変更について取り組んでいる。
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この記事は英語版のオリジナル記事をWESTERN Inc.が日本向けに編集したものです。
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