独占記事:FXCM社CEOインタビュー、スイスフラン・ショックそして同社の今後を語る(前編)

by Forex Magnates at 5 February, 2015 カテゴリ: 世界FX取引業者動向 | 海外業者 | 海外総合

fxcm logo スイスフランの上限撤廃は、英ポンドが欧州為替相場メカニズムから退場し発生したポンド危機以来、最大の出来事と言えるだろう。

 この打撃は業界全体に広がり、FXCM社もその影響を受けた。同社は多額の資金不足に見舞われたが、Leucadia National社から厳しい条件の下、緊急財政支援を受けた。

 フォレックス・マグネイト記者は、業界大手FXブローカーFXCM社のCEOであるDrew Niv氏にスイスフラン・ショックについて話を伺った。

Drew Niv, CEO FXCM

FXCM社CEO
Drew Niv氏

先月15日のスイス国立銀行による発表直後に御社システムに与えた影響は何でしたか?

 スイス国立銀行(SNB)発表時、3,000人以上のFXCM顧客がEUR/CHFの10億ドル相当のオープンポジションを保有していました。これらの顧客の取引口座には約8,000万ドルがありました。今回の大変動は、1971年の変動相場制開始以降、主要通貨における最大規模のものでした。これによりFXCMの顧客残高は2億2,500万ドルのマイナスが発生しました。当社はこの急変動中も当社システムが適切に稼働していたと確信しています。

 当社はノーディーリングデスク(NDD)を採用しています。その為、例えば顧客がEUR/CHF取引をすると、FXCMは同じ取引を当社リクイディティプロバイダーで行います。歴史的大変動時、リクイディティが極端に不足し、執行価格に影響を与えました。このリクイディティ問題が一部顧客のマイナス残高を引き起こしました。

 顧客がこのマイナス分の追加証拠金を補えない場合、当社がカバー先銀行に同額の追加証拠金をカバーしなければなりません。顧客が取引で利益を出した場合、FXCMは顧客に利益を支払います。しかし、顧客の利益が出なかった場合、FXCMがリクイディティプロバイダーに支払わなければなりません。

 これによりFXCMは資本不足となりマイナス分をカバーする為に融資が必要で、実行したのです。

FXCMではなぜ多くのトレーダーがEUR/CHFを取引しているのだと思いますか?

 それは当社がNDDブローカーで当社リクイディティプロバイダーと各取引毎に相殺しており、顧客の損失ではなく取引でのみ収益を得ているからです。数年前に『成功するトレーダーの特徴』という長期間FXCMトレーダーの行動を観察した調査結果を発表しました。

 これは利益を出しているトレーダーの大半が勝率を上げる為に何をしているのかについて焦点をあてたものです。調査の結果、アジアの取引時間等の動きの少ない市場で取引をしたり、低ボラティリティ通貨ペアで取引をしているトレーダーはより利益率が高いという事が分かりました。

 顧客の取引と反対のポジションを持つ当社競合の多くは、トレーダーが利益を出すと業者側が損失となるので、最終的な収益にその取引がプラスになるかを見出していませんでした。ディーリングデスクを持つ業者の多くは、システムからこれらの取引を外すためにロールオーバーコストや証拠金率を引き上げを行いました。これがFXCMや他のSTPブローカーがより大きいリスクを抱えた理由でもあります。

なぜ厳しい融資条件のもと、緊急財政支援が必要だったのですか?

 規制を受けるブローカーは、顧客に影響を与えるとされる事象が発生した場合、速やかに当局に通知を行わなければなりません。当社がスイスフラン・ショック時当局に連絡すると、当局はFXCM社傘下の規制企業の純資産を早々に補強するようを要求しました。

 当局から提示されたデットラインに間に合うように様々な施策を模索し、最終的にLeucadia社との取引だけが、指定された超短期間内に実行できるものでした。

非主力資産売却で融資の返済を計画しているようですが、非主力資産とは何を示しますか?またそれらで十分足りますか?

 FXCMの主力事業はリテールFXであり、当社収益の大半を占めています。しかし、この数年間で当社は2億5,000万ドルを戦略的買収に費やし、主に法人部門の非主力事業を多様化してきました。この非主力資産の一部を売却する予定ですが、焦らずこれらの資産が最大に評価される事を望んでいます。

 多額の資本要件が適用されているのに収益が減少している小規模の規制企業の閉鎖もしくは売却を検討しています。これにより多額の現金を確保でき、近いうちに融資の大半を返済できると確信しています。

後編へ続く

【関連記事】

この記事は英語版のオリジナル記事をWESTERN Inc.が日本向けに編集したものです。

■最新版フォレックス・マグネイト四半期調査報告書販売中!
■フォレックス・マグネイト日本版の最新記事をfacebookでチェック





コメントはまだありません.