OANDA社のスイス・ブラックスワン対応:『ストップロス注文の被害は少ない』

by Forex Magnates at 22 January, 2015 カテゴリ: 世界FX取引業者動向 | 海外業者 | 海外総合

OANDA フォレックス・マグネイト記者は、先週木曜日のスイス・ブラック・スワンでトレーダーとブローカー自身のパフォーマンスに大きな差異をもたらしたものは何なのかを突き止める為に、多くのブローカーにコンタクトをとっている。これについて最初に取り上げるブローカーはOANDA社だ。

 OANDA社でストップロス注文を使用していたトレーダーは、FX市場で最も影響が小さかった業者のひとつといえる。一部ではEUR/CHFのストップロス注文が1.19台で実行されたという。そして、多くのトレーダーはマーケットから退出する事が出来、1.17台で売りを出す事さえできたトレーダーも存在した。

 多くのストップ注文は、1.20を少し下回った価格で発動した。大ボラティリティ発生時、スイスフランペアのプライスは世界中の取引画面でフリーズしていた。

 OANDA社と他社との大きな違いは、このフリーズ期間中、一部の顧客がOANDA社システムによって提示されたマーケットプライスで1.1700以上での売り注文を実行できた事である。主要リクイディティプロバイダーからのリクイディティ不足により、取引が出来なかった時間は約1時間20分であった。

 これらの取引は蓄積されているように見られ、実質的に多くの同社顧客に鞘取りチャンスを与えた。しかし、スイス国立銀行による発表後、OANDA社は取引を拒否したり再提示しない選択をした。

 私達は同社にこのスイス・ブラック・スワンが同社ビジネスに与えた影響や、その時何か起きていたのか、スイス中銀発表後どのように為替レートを管理したのか等について話を伺った。

OANDA's CEO Ed Eger

OANDA社CEO
Ed Eger氏

 OANDA社CEOのEd Eger氏はフォレックス・マグネイトに対し「当社は常に
お客様を最優先するという考えの上でビジネスを行っています。価格の再提示は決して行いませんし、常に提示通りの価格で取引を実行します。」と語った。

スイス・ブラック・スワンにOANDA社システムはどのように作動したのか

 技術面についてはOANDA社のトレーディング・バイス・プレジデント、Courtney Gibson氏がフォレックス・マグネイトに興味深い見解を述べた。

「先週木曜日の様なマーケットの状態に対応するブローカーの能力は、テクノロジーの品質が本当に重要なポイントです。通常のマーケットにおいては、レバレッジや投資家のリスク管理に注視しますが、先週木曜日は異なるシナリオが必要でした。

異常な市場状況におけるブローカーの主な責任は、適切な注文執行、マージンコールとその実行です。システムが迅速に認知し、滞りなく取引を受け、すみやかに変化に対応し、膨大な取引を処理する事がキーとなります。OANDAのマーケットメイキングシステムはリクイディティプロバイダーの価格を平均し、市場価格に一致するプライスを見つけます。すばやくその時点でのプライスを見つける能力は、大勢の顧客の注文への被害を防ぐ為に極めて重要です。

OANDAは膨大なリスク(注文フロー)を内在化していないので、スイスフランショック時もパートナー達とディーリングをしていました。また当社は顧客に提示している価格より低い価格で一部のディーリングを行っていましたが、顧客に取引拒否や再提示しない決断をしました。また顧客のマイナス残高の支払いも要求しません。」

規制上の課題、そしてM&Aのチャンス

 同社CEOのEd Eger氏は今後の業界について下記コメントを述べた。

「スイスフラン・ショックを受け、規制当局は完全な顧客資産分別管理や、より良いリスク管理を確実にする全ブローカーのストレステストについて検討するでしょう。

自己資本要件について言えば、当社は十分な資金を有している為、ビジネスを全力で実行し続ける事が可能です。またM&Aのチャンスも視野に入れています」

『レバレッジは諸刃の剣』:最も熟練した成功者は低レバレッジ取引

 近年、FX業界が直面している主な問題が高レバレッジである事は、紛れもない事実である。今回のスイスフラン大暴騰は、多くのブローカーで見受けられたように高レバレッジが高い利益を生み出す商品から致命的惨劇を招く商品へと一転するという事を論証した。

 Eger氏は「OANDAは常に保守的なレバレッジポリシーを維持しており、一部では規制で定められているよりも低いレバレッジを提供しています。顧客教育を通し、顧客にレバレッジの活用を低・中程度にするよう呼びかけています。最も熟練し、成功しているトレーダーは、スイスフラン・ショックのような事象への対応策として低レバレッジで取引をしています。レバレッジはまさに『諸刃の剣』です。規制は顧客保護を強化する為に存在しており、全てのブローカーはその役割を果たす必要があります」と説明した。

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この記事は英語版のオリジナル記事をWESTERN Inc.が日本向けに編集したものです。

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