FXCM社、スイスフランショックで顧客残高マイナス2億2,500万ドルに

by Forex Magnates at 16 January, 2015 カテゴリ: 世界FX取引業者動向 | 海外業者 | 海外総合

 IGグループがスイスフランの急激なボラティリティにより3,000万ポンドの損失に直面しているという発表を受け、業界では『IGがそれほどの損失を出しているならば、FXCMの損失はどれほどなのか?』という疑問が上がっていた。これに対し、FXCM社は声明を発表、スイスフランの変動により顧客の口座残高はマイナス2億2,500万ドルに達したという。これは、マーケットで予測されていた数値より1億ドルも上回っていた。

 FXCM社によると、この顧客のマイナス残高でFXCM社への債務が膨らみ、同社の自己資本規制の順守が脅かされていると述べた。また、同社は「この事象が発生する前の資本レベルに戻す為の代替案について積極的に取り組んでおり、規制当局らと本件について議論を進めています」と加えた。

 顧客によって大量なスイスフラン売りが行われ、STPブローカーであるFXCM社は、カウンターパーティーに対応するポジションを保有していた。ユーロ/スイスフランと米ドル/スイスフランの下落時、ユーロ/スイスフランのストップ注文は10%以上も低い約1.0400付近で実行され、買いポジションを保有する顧客は多大な損失を被った。また高レバレッジで取引をしていた多くの顧客の口座がマイナスになった。

 FXCM社やIG社、その他STPブローカーはヘッジのスイスフランポジションを大量に保有しており、このマイナス残高により、同社らのカウンターパーティーでのスイスフラン売りポジションの損失を軽減する事はほぼ不可能である。ブローカー達は、銀行が顧客に対し取引の実行レートが誤っている可能性があるという警告をした事にも苦悩している。バークレイズ社とUBS社はブローカーに低い執行能力を提供したと言われている。これにより、ヘッジされた顧客注文の最終的な突合せが行われると、利益が出ていた取引が損失を被る結果となる可能性がある。

 この極端な事象において、FXCM社は同社リクイディティパートナーに2億2,500万ドルの債務を負っている事になるが、顧客からこれらの資金を回収する事は難しいだろう。この2億2,500万ドルの内どのくらいの割合が、他のカウンターパーティー口座でこの債務を支払う資金を保有しているかもしれない法人顧客なのかは不明である。

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この記事は英語版のオリジナル記事をWESTERN Inc.が日本向けに編集したものです。

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