米FCM会員データ公開:IBFX社MT4口座買収後のFXCM社シェア、3%増加
米商品先物取引委員会(CFTC)に提出されたFCM(先物取引業者)会員とRFED(リテールFXディーラー)会員のデータによると、現時点で今年最もボラティリティがあった9月は、リテールFX資金が前月比2%減少し2ヵ月連続の減少を示した。
9月のFCM会員のデータは、FXCM社のIBFX社MT4口座買収後の変化が遂に反映された。同月のFXCM社リテールFX顧客資産は1,690万ドルに増加、一方IBFX社は1,860万ドル減少した。これによりFXCM社の米市場シェアは約36%となり前月比3%増加した。
FXCM社によって9月に正式発表された内容によると、同社は約6,300万ドルの顧客残高と13,000のMT4口座をIBFX社米国およびオーストラリアから買収した。このFCMデータに基づきフォレックス・マグネイトが概算するところによると、米国口座の顧客資産は1,500万ドルから2,000万ドルの範囲であると思われる。
OANDA社の顧客資産は440万ドル減少し、同社の市場シェアは22%で7社中2位であった。ゲイン・キャピタル社の顧客資産は730万ドルで、シェアは1%減少し17%となった。
MB Trading社の顧客資産は250万ドル減少した傍ら、KCG社は210万ドル増加した。
これは推測であるが、9月のFX市場におけるボラティリティ増加が多くのトレーダーを不意打ちし、今回CFTCによって公開された顧客資産の減少は顧客の取引損失と直接関係している可能性がある。
【関連記事】
- 2014/10/16 米CFTC、FCM会員データ公開:8月はリテール資産が2%減少、インタラクティブ・ブローカーズ社は安定さ保つ
- 2014/09/12 CFTC、7月FCM会員の財務データ発表:ゲイン・キャピタル、OANDA、FXCMでリテール資産大幅増加
- 2014/07/08 米CFTC、FCMの財務状況発表、ブローカーは10社に縮小、顧客資金増加
この記事は英語版のオリジナル記事をWESTERN Inc.が日本向けに編集したものです。
最新ニュース
おすすめ記事
- スキャンダルをめぐり、メディアからの批判攻撃に豪当局ASICが反撃
- 米FCMの2012年5月データ開示
- CFTC、FX詐欺でDemuzio Capital社を起訴
- 国際決済銀行(BIS)報告書、昨年末のFXデリバティブ、全OTCデリバティブの10%占める
- ボストン・テクノロジーズ社共同設立者、予備的差止め命令の要求却下される
- FXCM社CMOにアプリストアリリースについてインタビュー
- トムソン・ロイター社、2ヵ月連続の下落、11月取引高7.2%減
- シンガポール通貨監督庁(MAS)、FXレバレッジ引き下げへ
- ビットコイン記念日にあわせて『仮想通貨に関する意識調査』を実施
- アクセンチュアがアジア太平洋地域におけるフィンテック産業の最新調査を発表
コメントはまだありません.