FXCM社Q3カンファレンスコールから見る今後の展望:CFD、FastMatch、米部門好調、M&Aは小休止

by Forex Magnates at 11 November, 2014 カテゴリ: 世界FX取引業者動向 | 海外業者 | 海外総合

FXCM_Big_logo FXCM社は先日2014年第3四半期決算を発表、収益は1億1,610万ドルで、前四半期比19%増加、前年同四半期比3%増加であった。調整後純利益は840万ドル、希薄化後一株当たり収益は0.11ドル。利益、収益共に成長を見せたにも関わらず、同社株価は金曜日5.1%下げ、15.81ドルでクローズした。

 今回は決算発表後に行われたカンファレンスコールの内容から主要項目について取り上げる。

M&Aは昨年の話、今は5,000万ドルを買い戻す

改善した取引環境がもたらした結果の一つに、FXCM社の連続的な月間取引高の新記録樹立がある。10月には合計リテール取引高が5,000億ドルを突破した。FXCM社は多くのM&Aを行ってきたが、カンファレンスコースの中で同社CEOのDrew Niv氏とCFOのRobert Lande氏はインパクトの強い取引をやめた事、その代りに5,000万ドルの自社株の買戻しプログラムについて発表した。

FXCM_GAIN

ゲイン・キャピタル vs FXCM

 10月末に行われたゲイン・キャピタル社はCity Index社の買収について、先週フォレックス・マグネイトは「この買収についてオファーがFXCM社から提示されなかった事は注目すべき点である。ゲイン・キャピタル社とCity Index社は過去に提携した事があるのは事実だが、ゲイン・キャピタル社がFXCM社よりも買い手として理にかなっている理由は、City Index社の顧客の大半が同社独自テクノロジーで取引をしている事である。」とレビューコメントをした。

 FXCM社のカンファレンスコールの中でNiv氏は、FXCM社はただ拡大するだけではなく、メタトレーダー4のような一般的なプラットフォームの口座を買収するディールに目を向けていると述べた。City Index社買収については、ゲイン・キャピタル社が多くの独自プラットフォームの展開を望んでいるので、FXCM社よりもゲイン・キャピタル社のほうが相応しいと語った。いずれにせよ、このディールによりこの2社がそれぞれ異なるビジネスモデルを持っている事が明らかとなった。

コスト削減

 選択された市場におけるスプレッドの削減、最小口座サイズの引き上げについて、Lande氏は「小口口座は当社にほとんど価値がないと判断しました。」と述べ、大口口座と小口口座のコンプライアンスコストが同一である事も説明した。小口顧客の縮小により昨年第3四半期から3%の人員削減と、5%の報酬削減が実現したという。

スプレッド縮小、減少する獲得収益

 FXCM社によるとスプレッド縮小は顧客の30%に導入される事が予測されており、リテール顧客の100万ドル取引ごとの獲得収益は88-92ドルから75-80ドルに低下する見込みである。取引の増加によりこの獲得収益の低下が緩和される事を目標としている。10月の米国取引高は前月比50%増加で、その他地域は約20%であった。

CFD

 FXCM社は、減少したFX収益の一部をCFDでカバーする事を視野にいれている。CFDの全取引高に占める割合は第1四半期の21%から29%に成長した。同社はエージェンシーモデルで提供される単一株式CFDを欧州で導入する事で2015年にこの数値を伸ばす事を目標としている。Niv氏によると、ドイツからの収益の80%がCFD取引からであるという。

FastMatchの成長

 今回のカンファレンスコールの中で法人ビジネスで特に焦点が当てられたのは、FastMatchであった。第3四半期、同プラットフォームの取引高は、Hotspot社の約30%、EBS社、ロイター社、CME社のそれぞれ10%前後でありこの割合は増加している。

中国市場の成長

 FXCM社がコスト削減を講じず投資を増やした地域は中国であった。同国は取引高の20%を占めており、アジアはFXCM社収益の50%以上を占めている。欧米と異なる中国の特徴の一つにはコンプライアンス費用が低い事が挙げられる。これにより一顧客当たりのコストを安く済ませる事が出来る。このメリットを生かし、24時間サポートや、現地支店、取引分析の中国語化、マーケティング費の増大等、中国でのオペレーションを拡大している。

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この記事は英語版のオリジナル記事をWESTERN Inc.が日本向けに編集したものです。





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