イスラエルFX規制誕生、その厳格さから業者の合併や撤退の可能性

by Forex Magnates at 5 August, 2014 カテゴリ: 各国FX規制関連 | 海外FX規制関連 | 海外総合

 イスラエルのクネセト(議会)金融委員会は3日、金融取引業界において初となる規制を承認した。この規制では、イスラエルブローカーに対してライセンス取得義務や最大レバレッジの制限等様々な要件が含まれる。

 最大レバレッジの制限はイスラエルのブローカーにとって大きな懸念事項であった。今回定められた規制では、通貨と金ベースの取引は低リスクと見做され最大100倍まで提供可能となった。また、17の先進経済の株取引、イスラエル、米国、その他AA格の国々の国債は中程度のリスク商品とされ、それらのCFD商品は最大レバレッジが40倍と定められた。その他の取引商品は自動的に高リスク商品とされ、最大レバレッジが20倍となった。

Boaz Toporovsky, Chairman of the Securities Sub Committee, Knesset

Boaz Toporovsky氏

 この規制の制定に関してプロセスをけん引してきたクネセトの議員で証券小委員会議長のBoaz Toporovsky氏は、承認後こうコメントした。「今回規制を設けられた事が非常に重要な事で、規制がなく保護されていなかったこの取引業界で安全な投資をしオペレーションを継続できるようになります。イスラエル証券庁(ISA)との議論を重ねてこの日を迎えられた事をうれしく思います。規制が誕生した事でイスラエルの新しい約束された市場を築き、イスラエル証券庁の厳格な管理の下、投資と経済活動への新たな道が開けました。」

 また、フォレックス・マグネイトがこの規制がイスラエルのブローカーやトレーダーに与える可能性のある影響について尋ねると、「この規制によるイスラエルでの営業を停止する業者も必ず出てくるでしょう。また、合併に至る業者や、ライセンス取得申請をする業者もいるでしょう。この規制に準拠する事で業者数は減少すると思いますが、私達の目標は一つで、国民を守り、公平な取引を確実にする事です。個人的な見解では、顧客資金がイスラエル証券庁の監視下に置かれる為、トレーダー数は伸び、市場がさらに活性化されると思っています。」と答えた。

規制の主要項目
  • ライセンス:ブローカーはイスラエルで営業する為のライセンスをISAに申請する必要がある。
  • 報告:ブローカーは顧客資金が安全である事をISAに報告書を提出する必要がある。
  • レバレッジ:高リスク金融商品は5%、中程度リスク商品は2.5%、低リスク商品は1%。
  • 利益相反:ブローカーが顧客にブローカーは提供商品について助言をする事はできない。
  • 顧客資金:顧客資金は会社資金とは分別し、第三者機関の信用できる口座に保管されなければならない。
  • 顧客への報告書提示:ブローカーは隔週と月一で入金、取引、コミッション、手数料、金利等の取引履歴についての報告書を提示しなければならない。
  • 顧客の適正診断:ブローカーは顧客が金融商品の仕組みについて十分理解し、取引に適正かどうかを確認しなければならない。またこの適正判断の手順について書面に記録する必要がある。

 フォレックス・マグネイト2014年第2四半期FX業界調査報告書では、イスラエルのFXビジネスについてまとめている。

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この記事は英語版のオリジナル記事をWESTERN Inc.が日本向けに編集したものです。

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