カナダ競争局、金利不正操作の調査をギブアップ 欧州規制当局はタオルを投げず
独立した法執行機関であるカナダ競争局(Competition Bureau)は4日の声明で、いくつかの銀行が共謀して円LIBOR(ロンドン銀行間金利)の不正操作に関与していたかどうかについての3年間にもおよぶ調査を停止したと発表した。この調査は、世界的な銀行がデリバティブ価格を強化するために為替レートの不正操作を行ったことに対するもので2011年から開始されていた。
競争局が調査していた金融機関には、ICAP、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、ドイツ銀行、JPモルガンチェース、シティグループ、HSBCといった世界的な大手銀行が含まれていた。声明による調査停止の理由は、「収集された証拠が起訴を正当化するには不十分であったため」とされている。
この調査停止は、欧州の反トラスト規制当局が6の欧米金融機関に 17億ユーロ(23億ドル)の罰金を課した約1か月後に発表されたことになるが、これらの罰金と制裁金の累積金額は最終的に過去最大の60億ドル相当となる。カナダ競争局と欧州規制当局との主な相違は、欧州規制当局は調査を継続中であるということ。だが、この物語の完成にはまだ長い道のりだ。
この記事は英語版のオリジナル記事をWESTERN Inc.が日本向けに編集したものです。
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