他人に乗っかるか、オリジナリティーを求めるか、シストレツールの選択法

system-tradeシストレはシンプル・イズ・ベストか?

 トレードをしている人だったら、必ずや聞いたことのあるシストレ(システムトレード)。あまりにも裁量取引で損失を重ねていると、ふとこのシストレなるものがチラチラと脳裏を掠めるようになってくる。実はそう思うのは自然である。というのは、シストレのプログラム開発者の方のほとんどが、“裁量トレードで勝てなかったので、シストレをするようになった”と言っているからだ。

 自分になり代わってトレードしてくれるツール選びには注意を払いたい。世界全体のFX取引に占めるシストレの割合は、3分の1という話もある中で、日本は世界一のFX大国と言われてはいても、シストレに関してはかなり出遅れていた。しかし、ここ数年来、世界各国で利用されている人気の海外シストレツールが日本のFX会社で提供されるケースが急増してきた。ミラートレーダーやMT4(メタトレーダー)と言う名称は、誰でも一度や二度は見聞きしたことがあるはずだ。

 最近では特にミラートレーダーを提供する会社が増えてきた。その理由は、投資家が数百種類あるストラテジーから検索と選択の2つを行えば容易にシストレを始められるからである。

構築型ツールがもたらす本当のシストレの醍醐味

 ミラートレーダーはプログラミングの変更ができないとか、エントリーやエグジットポイントが不鮮明であるという部分があるが、中でもスプレッドはとても広い。それはFX会社が、ストラテジー・プロバイダー(プログラム作成者)に使用料を支払っているからである。ドル円であれば2-3銭台と通常のスプレッドのなんと10倍程度である。これまでスプレッドを重視してきた投資家が多い日本ではコスト的にちょっとつらい。

 自分の知らないどこかの誰か作った“ブラックボックス”的なプログラムを使用するなんて嫌だという人やオリジナリティーを求める人にとっては、MT4やVTトレーダーⅡ(以下VTⅡ)、Trading StationⅡ(以下TS)などといった“構築型のシストレツール”が適している。

 つい簡単な選択型ツールに行ってしまいがちだが、本当のシストレの醍醐味は“自分でプログラムを作成する”ことになるだろう。また、自らシステムを構築したシストレの方が微調整も可能なため、長くトレードすることができるようだ。シストレは、システマティックにルール通りトレードをすることなので、それがより健常化しているのは構築型になる。

国内再上陸のVTⅡはビジュアル・トレーディング 

 構築型シストレツールの代表格としてまず挙げられるのはMT4だ。国内における構築型ツールでは今のところ最大のシェアを誇っている。現在、国内では約10のFX会社が提供している。MT4の特徴は動作が軽くて、汎用性があり、テクニカル分析をいろいろとアレンジできるという点だ。MT4では、まだチャートを主体に利用している人が多く、またEAを利用している人も多い。

VTChart MT4と同様に世界的に有名なVTⅡは、日本ではセブンインベスターズ一社のみが取り扱っているだけだ。世界的には大きなシェアを持っているのに、なぜ日本ではよく知られていないのかというと、今はまだ日本ではMT4ブームであり、VTⅡの存在すらよく知られていないからだと思う。2年前に取り扱っていた外資系FX会社が撤退するまで、実は10万人以上のユーザー実績があるほど流行していたのだ。2年間のインターバルがなければ、VTⅡもMT4に勝るとも劣らず日本でのシェアを伸ばしていたことだろう。

 自分自身がその魅力を存分に知っており、今年8月に再びVTⅡを日本で唯一の導入を実現させたセブンインベスターズの宮入義勝社長は、「VTⅡは、なんと言ってもMT4よりもチャートが細かく見やすいのです。それに、他のツールではできないチャートやインディケーターの細かな設定等、VTⅡにはできることがたくさんあります。構築型のシストレツールはMT4だけではありません。VTⅡをリリースしてから驚くほど申込が殺到していますが、まだVTⅡを知らない投資家の皆さんに、VTⅡというツールをもっとよく知っていただきたいのです。知らないでいるのが損だと感じています。だからこそ、私は日本でVTⅡを広めて行きたいと思っています。デモトレードへのお申し込みも、予想以上の反響で驚いています。」と語っている。

 宮入社長の話を聞いていると、VTⅡはビジュアル・トレーディングというだけあって、視覚的なデザイン性に非常に優れていて、チャートはユーザーフレンドリーだ。MT4とVTⅡの違いを、“MT4はWindows”で、“VTはMac”というように表現したら、わかってもらえるだろうか。そう、トレードの質感が高いのである。

 このように個人投資家にとって利便性のある世界的なシストレツールやトレーディングツールが続々と日本にも導入されるようになった今、自分のトレードスタイルを具現化するために、こういったツールを有効活用できる機会の増加は個人投資家にとって歓迎すべきものだ。

■全編はこちら:第1回第2回第3回第4回

この記事はFX Spokesmanのオリジナル記事を編集したものです。

latestreport_here





コメントはまだありません.