スター為替証券がシンプレクス社に対し損害賠償請求訴訟を提起

 2013年11月15日に、スター為替証券株式会社(現:日本エネ製作株式会社)は、株式会社シンプレクス・コンサルティング(以下、シンプレクス社)に対して、損害賠償請求訴訟を起こした。
※スター為替証券株式会社「訴訟の提起に関するお知らせ

 シンプレクスがスター為替に提供したOTC及び取引所FX取引システムにおける2度のシステム障害(発生は、2011年8月及び、2012年4月)により、顧客離反を起こしたことが訴訟の原因である。システム障害により、どの程度の顧客離反が発生したかは不明であるが、スター為替は2012年12月に、FX事業をインヴァスト証券株式会社に譲渡している。ここで、スター為替の親会社であるスターホールディングス株式会社の連結財務諸表に注目してみよう。(表1)

 スターホールディングス社の営業損失は、2011年3月期決算の174,391千円、2012年3月期決算では、301,793千円と、システム障害が発生による収支の悪化が現れている。一方で、シンプレクス社のシステムを導入したのは、2011年7月だが、電算機費用が新システム導入にもかかわらず、2011年3月期と2012年3月期の電算機費用を比較しても、2011年3月期のほうが高くなっており、新システム導入のコストが計上されていないように見受けられる。原因はいくつか考えられるが、シンプレクス社のシステム導入が、請負による開発ではなく、初期費用+月額課金のASP契約だったと推測される。その証拠に事業譲渡した期末の2013年3月期決算の電算機費用が144,965千円と一番低い。障害発生の非はシステムの提供側にあると考えられるが、ASP契約だったと仮定すると、システムの著作権等がユーザー側には無く、システム利用を判断した側にも一定の責任があるかと考えられる。今回の裁判の動向はいかに。

(表1)

決算期 2010.3 2011.3 2012.3 2013.3
電算機費用 393,046 267,490 235,478 144,965
営業損失 601,478 174,391 301,793 564,494

※単位:千円
※表1 スターホールディングス株式会社の連結財務諸表より抜粋

latestreport_here





コメントはまだありません.