IGグループはMT4に第2のライフラインを提供するのか?

gorgen-HhBAf7agN_s-hd ロンドンを拠点とする差金決済取引(CFD)およびスプレッドベッティングのプロバイダーたちは、これまで国際的なリテールFX市場の飛躍的な拡大に対する反応は鈍かった。英国を拠点とするブローカーたちは独自の技術に注力していたが、FXブローカーたちが今やポールポジションを占めるようになり、伝統主義者たちもついに目覚めることとなった。

 キプロスを拠点とするメタクオーツ社が開発した世界で最も人気のあるプラットフォームにとって2013年は興味深い年だった。今年初め、賞も受けているメタトレーダー4プラットフォームは、サードパーティーのデベロッパーが不適切な行為を行っていたことが発覚したのを受け、メーカーから孤立することとなった。メタクオーツ社はMT4i社により新たにデザインされたユーザーインターフェースやTradency社によるソーシャルトレーディング機能などの特定のアドオンを禁止することを決定した。

 事態が驚くべき展開を見せたことから、IGグループは今年6月にメタトレーダー4プラットフォームの提供を開始することを発表した。プラットフォームのベータテストへの参加をトレーダーに呼びかける通知をウェブサイト上で発表した後のことだった。最大のライバルであるCity Index社は、7月にプラットフォームのフル稼働を開始することでこれに対抗し、IGグループの正式な本番稼働開始を追い越した。

 IGグループがサービスを開始する際の正確な顧客数は不明だが、同社に近い筋によると募集初日に同社に寄せられた申し込みは1,000件に達していたという。これらの申し込みは、MT4が提供する新たな取引条件に申し込んだ既存のCFDトレーダーからのものだと見られている。IGグループはMT4ユーザーの数について言及することは避けた。

 メタトレーダー4プラットフォームは世界のいくつかのブローカーの成功の要因となっている。ブローカーは、「既製品」というコンセプトを通じて、技術を展開させ、ディーリングビジネスを管理することができた。プラットフォームには足りない部分があることは不可避だが、いくつものMT4ブローカーが成功をおさめてきた。特に顕著だったのはアルパリグループであり、代表的な国際FXブローカーである同社は毎月2,500億ドルを超える取引高を誇っている。

 IGグループによるMT4提供開始のサプライズは衝撃と畏敬の要素をもって受け止められている。メタクオーツ社は最大のCFDブローカーの参加を歓迎するだろう。このことによって、これまでIGグループ独自のプラットフォームを利用していた同社の既存の顧客がMT4プラットフォームを試してみることができるようになる。さらに、IGグループの絶大なマーケティングの努力によってMT4を利用したFX取引が推進されることとなり、業界にとって非常に有意義なこととなるだろう。特にブローカーがMT4の持続性に疑問を感じてきた昨今であればなおさらである。

 IGグループは、身近な「FXブローカー」としてあらゆる主要なFX分野に足跡を残してきているが、伝統的にはサービスの推進にあたって株式とCFDを基盤としたポータルに注力してきた。プロモーション用のランディングページでは、自社製プラットフォームに加えてMT4の勧奨も行っている。

 IGグループは、特に2008年以降の景気後退局面でブローカーが困難に直面した後に、リテールFX分野で大いに必要とされた熱狂をもたらしたことは間違いない。興味深いマーケティングの技術をもって、プラットフォームと商品に関する教育と認知を図っていくことにより、唯一、業界は恩恵にあずかれる。

 メタトレーダー4は、少なくともIGグループが支援し続ける限りは普及するだろう。

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この記事は英語版のオリジナル記事をWESTERN Inc.が日本向けに編集したものです。

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