ポールポジションを狙うアジアの虎:アジア最大のFXセンター、シンガポール

by Forex Magnates at 10 September, 2013 カテゴリ: その他 | 海外その他 | 海外総合

 シンガポールは、株式やエクイティ、あるいはその他の伝統的な銀行業務などの投資を行うにあたってきわめて安定的で洗練された地域として長らく評価されてきた。しかし、先週木曜日(9月5日)にBIS(国際決済銀行)が発表したレポートによれば、今日ではアジア最大のFXセンターとしての台頭が著しい。

世界第3位の機関投資家向けFX市場

 BISが3年ごとに実施している中央銀行調査(Triennial Central Bank Survey)は前述のコメントを実証する調査の1つである。この調査は、世界の外国為替(FX)およびOTCデリバティブ市場の規模や構造に関するきわめて包括的な情報源となっている。この調査は、市場の透明性を高めることによって、政策当局者や市場参加者が世界の金融システムにおける活動パターンやエクスポージャーをより有効に監視する上で役立つものとなることを目指している。さらに、現在行われているOTC市場改革の議論に際して情報を得る上でも有益なものである。

 SFEMC(シンガポール外国為替市場委員会)でも、半期ごとにシンガポールの投資銀行上位30行を対象としたFXに関する調査を実施している。この調査はトレーディング部門の所在地に基づき実施されている。直近のFX調査は2013年4月に実施され、日次平均取引高は約3,810億米ドルで、2012年10月に実施された前回調査から6%の増加となった。

 日本はこれまでのところ世界最大のリテールFX市場の中心地としての地位を維持しているものの、シンガポールは機関投資家向けFXセンターとしてはアジア最大であり、世界においてはロンドンおよびニューヨークに次いで第3位であることをこの数字は示している。

Downtown_Singapore

シンガポール:アジア最大のFXセンター

 シンガポールの外国為替(FX)日次平均取引高は、2010年4月時点の2,660億米ドルに対し、2013年4月の時点では44%増加し3,830億米ドルに達した。同期間における世界全体の取引高の増加は35%だった。

 シンガポールの金融市場規制当局であるMAS(シンガポール通貨庁)のJacqueline Loh次官は声明で次のように述べている。「BISおよびSFEMCの調査結果は、世界およびアジアにおける重要なFXセンターとしてのシンガポールの一貫した立場を示すものです。」

 「我が国のFX市場の強みが拡大しつつあることによって、シンガポールにおける資本市場と資産運用業務の発展が促されます。またこのことによって、我が国の金融センターはアジア全体の金融機関および一般企業の投資およびリスク管理ニーズに資する上で優位にもなるでしょう」とLoh氏は締めくくっている。

取引は主要な市場に集中

 トレーディングは世界最大規模の金融センターにますます集中している。2013年4月時点において、英国、米国、シンガポールおよび日本のセールスデスクが仲介するFX取引は全体の71%を占めた。2010年4月時点のシェアは66%だった。

 こうした状況は、リテールと機関投資家向けの両方のFXセクターでアジア太平洋地域が依然、支配的な地位にあることを実証するものである。そしてシンガポールの場合、欧州やその他の地域のような経済的苦悩とは無縁である。これらの地域の市場は、景気低迷、過剰債務および銀行崩壊による影響を受け、過去5年間苦しんできたのである。さらに、シンガポールは金融市場活動について保守的で統制の行き届いた規制構造を有している。

 それに加えて、シンガポールは大半のアジア先進国同様に高度に洗練され進歩的な技術を有する金融セクターを擁しており、国民は投資に明るい。

 シンガポール取引所をはじめとする取引所は依然さらなる発展を続けており、取引高も堅調で、中国へのアクセスもさらに拡大させている。こうした背景の下、シンガポールの強みはますます拡大しているようだ。

この記事は英語版のオリジナル記事をWESTERN Inc.が日本向けに編集したものです。

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