RBI新総裁はインドを救えるか?

by Forex Magnates at 5 September, 2013 カテゴリ: その他 | 海外その他 | 海外総合

BmJmbRo インドは過去35年間、新興国やフロンティア市場のモデルとなる成長を示してきたが、厳しい局面を迎え重大な経済危機に直面しようとしている。ファンダメンタルズの面で様々な問題が日々拡大し、あまり良好には見えない。いくつか例を挙げるなら、インフレ、成長率の低下および経常収支の赤字拡大などである。

 インドの中央銀行は、この困難な時期に就任する新たな総裁を任命しようとしている。同国の通貨は20%下落し、経済成長率は30年ぶりの低水準に落ち込んでいる。また、最新のインフレ率は一層悪化しており、6%の水準に近づいている。変化はよい結果をもたらすのが常である。日銀とイングランド銀行では新しい総裁を迎えたが、両者はいずれも速やかに新たな政策を実施し、組織をうまく機能させた。

問題の解決策

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Raghuram Govinda Rajan氏

 9月4日、経済学者として有名なRaghuram Govinda Rajan氏がRBI(インド準備銀行)の23代目総裁に就任する予定となっている。Rajan氏はこれまでいくつかの注目を浴びる地位に就いたことがあり、最もよく知られているのはIMFに在籍していた時期に2008年の金融危機を予測していたことである。インド政府は8月6日、アジア第3位の経済を誇るインドの次期中銀総裁として同氏を指名することを決定した。同氏はD. Subbarao博士の後任となる。現総裁の5年の任期は、期待外れのまま2013年9月4日に終わりを迎える。

 応急措置はあるのだろうか。また、新総裁は状況を改善するために何ができるだろうか。これはまさにインドの経済状況の観測筋が抱くいくつかの疑問である。元IMFチーフエコノミストのRajan氏は、インフレや経済成長の問題に取り組む前に、ルピーの混乱の終息に取り掛かるものとアナリストは予想している。「海外の投資家が投資を引き揚げる動きがすでに見られています。先月だけで20億ドル以上が引き揚げられました。これは主要な株式銘柄や指数に影響を及ぼしており、ルピーの回復が必要なのです」とIndo Jatalia社のマーケティングディレクターであるIftekhar Abidi氏は説明する。

 Rajan氏はこれまでも政府と連携しており、国家計画委員会の任命による金融改革委員会やManmohan Singh首相の名誉経済顧問などいくつかのプロジェクトに関与してきた。

今こそ変革の時

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Amar Ambani氏

 10億人を超える国民にとってすべてが輝いて見えた2000年代半ばの黄金時代をインドが取り戻すためには、劇的な変革が必要である。インドの証券会社IIFLの調査部長を務めるAmar Ambani氏は次のように結論付けている。「我が国の経済は混乱の時期を耐え忍んでおり、こうした悲惨な状況は強力な措置を必要としています。政府は過去の栄光にこだわっていてはなりません。成長に活を入れ、投資家の信頼を回復するには時間がかかります。困難な状況に対処するには難しい決定を下さなくてはなりません。そのため、政府は歯を食いしばって耐え、進んで闘わなくてはならないのです。」

 Rajan氏がDuvvuri Subbarao総裁の後継として発表されてからもルピーは下落が続き、先月は10%下落して、再び過去最低を記録した。ルピーは対米ドルで69ルピー近辺まで落ち込み、現在は67.63ルピー近辺で取引されている。

 Carneyイングランド銀行総裁、黒田日銀総裁、そして今やRajan新総裁が誕生し、国際経済情勢は新任総裁の手に委ねられた。

 Rajan氏は12億人の国民の苦悩と悲しみの中に足を踏み入れる。すべての人々が、ルピー、RBIそしてRajan新総裁に注目することとなる。

この記事は英語版のオリジナル記事をWESTERN Inc.が日本向けに編集したものです。

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