FXレートに国際的な疑惑:ディーラーが価格を調整?

by Forex Magnates at 30 August, 2013 カテゴリ: FX取引サービス | その他 | 海外その他 | 海外総合

 実体のない製品を提供する業界における不正行為の疑惑というのは、しばしば悲惨な結末をもたらす。それは特に、一方の利益がもう一方の犠牲の上に成り立つような場合だ。

 本日(8月28日)ブルームバーグ社が、世界中の多数の業者が外国為替レートを操作している可能性があることをほのめかす情報を伝えた。

急襲の準備を完了した規制当局

 ディーラーによる外国為替レートの操作は重大な違法行為であり、国際金融市場規制当局は、本件を大変深刻に受け止めている。その例として、今年6月にフォレックス・マグネイトが報じたように、シンガポール金融規制当局が、価格水準に関して誤解を招く表現を用いて金融指標を操作したとして、トレーダー133人の不正を指摘している。その最前線にいたのがFXトレーダーだった。

異常な動きが疑惑を生む

 つい最近のブルームバーグ社の報道によれば、この動きはディーラーに広く浸透している可能性があり、6月の最終金曜日、20分以内で米ドルが対カナダドルで0.57%上昇し、同月最大の上昇率を記録したが、1時間もたたないうちに、上昇幅は3分の2も減少した。

 同様のパターンが6月の最終取引日の午後4時前にロンドンでも起きており、同じく急激な反転を伴った。この動きは31%の確率で、過去2年間に14組の通貨ペアで起きていたことが、ブルームバーグ社が収集したデータにより実証された。

 この特殊なケースについて、英国の金融市場規制当局であるFCA(金融行為監督機構)が再調査を行い、通貨ディーラーが世界的な指標に連動する投資ファンドの1兆ドル相当の価値を歪める目的から、疑わしく違法な為替レート操作に従事していないかを捜査している。

 FCA、および、多数のトレーダーに対する苦情を認識しているシンガポール金融規制当局と同様に、より詳しい調査を行う機関や規制当局が出てきている。

高価格、低倫理

 こうした違法行為によるダメージとコスト面での影響について、実際的な調査が可能だ。ニューヨークを拠点とするInvestment Technologyグループで分析ディレクターを務めるJames Cochrane氏は、ブルームバーグ社のインタビューで「外国為替レートの小さな歪みにより、投資家に年間何億ドルものコストが生じ、貯蓄家や退職者へのリターンをむしばんでいく」と指摘している。同グループは、企業や投資家に対し、取引をするうえでのアドバイスを行っている。

3329_m1 かつてDeutsche銀行で外為のセールスに従事し、トムソン・ロイター社での勤務経験もあるCochrane氏は「単純なベンチマークツールとして始まったものが、とてつもなく巨大なものとなり、これを管理できる機関が存在していない。0.01%であっても、莫大な金額の価値を持つ」とも語った。

 シンガポール金融規制当局は、同国の管轄において為替レートの不正操作を行ったとして、トレーダー133人を処分した。これは、1年以上にわたり監視を続けた結果であり、この方法が有効であることが実証された。しかしながら、前述のFCAによる調査の結果はまだ出ていない。

この記事は英語版のオリジナル記事をWESTERN Inc.が日本向けに編集したものです。

latestreport_here





コメントはまだありません.