最大のビットコイン・ポンジースキームが発覚:SECがPirateat40を告訴

by Forex Magnates at 26 July, 2013 カテゴリ: 各国FX規制関連 | 海外FX規制関連 | 海外総合

 先月、フォレックス・マグネイトは世界の各所で見られるポンジースキームの蔓延と高利回りの約束から引き起こされる危険性について取り上げた。ほぼすべてのオンラインのポンジスキームの中核には、不正行為を匿名で行うために代替通貨を用いる資金調達手法がある。事業が停止されるまで、Liberty Reserve社は詐欺師達にとって中心的な支払いのオプションだった。同社がなくなった後の空白は、Perfect Money社、EgoPay社、Solid Trust Pay社などの類似のプロバイダーによって埋められてきた。そして同様に勢いを増してきたのがビットコインによる資金調達を行うポンジースキームの台頭だった。この通貨はビットコインを採用している人々にとって魅力的であるばかりでなく詐欺師達に匿名性を提供するものである。

Pirate_Flag.svg 周知の詐欺行為の中でも最大のものが昨年破綻したのだが、これは悪名高きPirateat40が運営していたものだった。このファンドはBitcoin Savings and Trust(BST)として事業を営み、ビットコイン・フォーラムの投資家を週当たり1桁台、年率にすると1,000%を超える金利を約束して誘惑した。このファンドはPirateat40というユーザーが2011年11月に開始したものだった。投資家からビットコインを集めて金利の支払いが行われると、ファンドの牽引力はさらに増し、最終的には投資家から預金として70万ビットコインを集めた。Pirateat40は、分断されているインフラを活かし、ビットコインを安く購入してこれより高い価格で売却することによって利益を獲得できたのだと主張した。BSTとPirateat40は実際には決してこのようなことをやったわけではなく、投資家の資金を私的な費用と個人の勘定でのビットコインのデイトレーディングに充てていた。

 ビットコイントークBSTフォーラムのスレッドが投資家からの苦情であふれたことで、ファンドは結局2012年8月に終了した。また、Pirateat40自身も同様にその時点でフォーラムから消えてしまった。スキームが崩壊する前ですら、フォーラムのユーザーはBSTに疑問を抱き、多くの人々がこれはポンジースキームに違いないと考えた。セキュリティと不正行為はビットコインの世界にはつきものだが、BSTの事件は2009年の創設以来ビットコイン関連では最大の詐欺事件である。

 今や5,000万ドルを上回る詐欺の規模から本件は規制当局の注目するところとなり、SEC(米国証券取引委員会)が関与することとなった。これは匿名による詐欺行為であるため、投資家がビットコインを取り戻す望みはほとんどなく、ましてやPirateat40の逮捕などは不可能と思われていた。しかし7月23日、SECは一転してテキサス州在住のTrendon T. Shavers氏(通称 Pirateat40)をBSTの黒幕として訴えたと発表した。SECの訴状によれば、Shavers氏は預金として70万ビットコインを集め、このうち50万7,148ビットコインを資金の引き出しと金利の支払いに充てたという。残りの資金のうち15万649ビットコインは損失を抱えていた自身のビットコイン取引口座に移したが、14万7,102ドルを引き出し自身の当座預金口座に入金したようだ。

告訴内容全文は こちら

(Image courtesy of Wikimedia Commons)

この記事は英語版のオリジナル記事をWESTERN Inc.が日本向けに編集したものです。

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