支払手段 疑問を招く
先週末に発覚したLiberty Reserve社の破綻による業界への影響は、未だ明確ではない。しかし、既存の支払手段の一つにダイナミックな変化が現れたと考えられる。
Liberty Reserve創業者、Arthur Budovsky Belanchukのスペインでの逮捕と同ウェブサイトの閉鎖を受けて、業界では沈黙が起きている。告訴された加害者は、拘留下にある。無数の未回答の質問がある。Liberty Reserveが抱えていた資金はどうなるのか、この手の支払手段の将来は、どうなるのかなどだ。
底なしの穴か?
未だ不明な部分のある同社の破綻の影響を正確に計測するのは極めて困難だ。しかし、最悪のシナリオでは、Liberty Reserveが保持している資金の全てが消え失せ、ブローカーにとっては問題の始まりに過ぎないかもしれない。
Blackwell Global社の共同創立者兼CEOのMichael Chai氏は、「多分、複数の規制されたブローカーが、自己資金から彼等の顧客に資金を返却し、損失を負担し、顧客からの信頼を繋ぎとめようとするだろう。」と語った。
安全第一!保守的アプローチ
多くのクレジットカード取引を扱っている銀行は、リスクを回避している。リスクが高いと判断された場合には、資金を返却している。
今回の破綻がこの種の資金ファンディングの潜在的な終焉のサインか聞いてみると、Chai氏は、「常にこの種の支払手段提供者はいるものだ。問題は、このLiberty Reserve事件が、顧客がこの種の資金取引を懸念する原因になるかということだ。」と語った。個客と規制当局には、保守的なアプローチがふさわしいだろう。
ビットコインは、価値ある代替案か?
タイムリーな出来事としては、ビットコインが取引可能な通貨として、取引所に認識され始めていることだ。このことは、ビットコインを世界共通の非規制通貨として取引口座の資金として使いたいと考える人々に不満を感じさせるだろう。ビットコインが消滅するリスクを消し去ることはできない。なぜなら、政府や中央銀行が保証した通貨ではないからだ。ビットコインをデポジットの通貨として認めない業界の抵抗がある。OANDAは、Currency Converterにビットコインを加えたが、VP of Trading のCourtney Gibson 氏が述べる通り、取引口座への入金通貨としては認めていない。
フォレックス・マグネイトは、今週のキプロスIFXEXPOでさらに調査する予定だ。
この記事の原文はこちら(Original article by Andrew Saks McLeod at forexmagnates.com)
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