CLS BankとFXセトルメントの世界

by Forex Magnates at 10 May, 2013 カテゴリ: その他 | 海外その他 | 海外総合

 フォレックス・マグネイト2013年Q1レポートで、FXセトルメントと取引後のフローを概括し、CLS BankとTraianaを調査した。機能と商品を知ることが目的だったが、セトルメント、効率的市場の形成、取引コストの削減等、どのようにFXプレーヤーの役に立っているのか知りたかった。

 CLS Bank

cls bank 2002年に、CLS Bankは、民間セクターの支援とFX市場のセトルメント・リスク削減のために、サービスを開始した。会員会社により運営され、中央銀行と協働して、CLSは中央決済市場で取引をセトルし、FX市場に効率性を提供してきた。

 FXのセトルメントには証券は含まないが、異なる通貨を含む。よって、EUR/USD取引においては売り手はEURを受け取る一方、USDを渡す。OTC取引参加者の最大の懸念の1つは、セトルメント・リスクだ。取引相手が、支払又は証券の引渡しが不能となり、受渡しを放棄した時のリスクだ。

 両者による取引が、容易に無効となることがある。問題を抱える取引相手の影響を最小限にする必要がある。最大の懸念は、システミック・リスクだ。トレーダーは、多様な取引相手と同時に取引をする。仮に、取引相手の1社が取引決済ができなかったとすると、その影響は取引相手全体に拡がり、資金と証券の未決済が生じる。

 CLSの Head of CommunicationsであるJake Smith氏は、「FXセトルメント・リスクは、‘Herstatt Risk’として知られている。1974年に、個人所有のドイツの銀行が倒産した際に生まれた名前だ。Bankhaus Herstatt銀行は、受渡しの際、ドイツマルクを受けとったが、時差の関係でドルを送金する前に管財人の管理下に入ってしまった。40年ほど前の話だが、取引高が拡大した現在、セトルメント・リスクは巨大だ。」と述べた。

 このリスクを減じるために、CLSは設立された。現在60社以上の会員がいるが、世界の最大級の金融機関だ。CLSは会員会社とその顧客とのFX取引に対して、中央決済機能を提供している。セトルメントを実行するために会員会社は、CLSに1つのマルチ・カレンシー口座を開くことが義務付けられている。セトルメント・システムは、17通貨を決済している。

CLS ADV Since January 2011 (According to BIS accounting)

CLS ADV Since January 2011 (According to BIS accounting)

 将来

 新興国が育ってきていることから、CLSは会員会社から将来通貨を追加するように要請を受けてきている。ブラジル・レアル、チリ・ペソ、中国元、ロシアン・ルーブル、タイ・バーツなどが、追加候補として検討されてきた。

 CLSが拡張しているサービスの1つが、同日決済だ。USD/CAD取引の大部分が日計り取引であり、CLSセトルメントの対象となっていない。CLSはUSD/CADの同日決済サービスを開発中で、2013年遅くに導入できる予定だ。

 最後に、CLSが今後直面する主要課題の1つが、決済サービスを含む新会員のカテゴリーの決定だ。今日までCLSは、各CCP(保管振替機構)と建設的な話し合いを続けて来ている。これにより、CCPとCLSは、直接会員権の付与を含め、協働して行くことが可能となる。

この記事の原文はこちら(Original article by Ron Finberg at forexmagnates.com)

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