英金融サービス機構(FSA) 権限委譲し、消滅へ

by Forex Magnates at 10 April, 2013 カテゴリ: 各国FX規制関連 | 海外FX規制関連 | 海外総合

 世界で最も著名で完成された金融当局である、英FSA(以下FSA)は、英国の金融セクターを28年に亘って、監督してきた。今週、監督機能をイングランド銀行に委譲し、消費者仲裁機能は、新設される金融行為監督機構(FCA)に移る。

 FSAは、1985年6月に、当時の証券投資委員会(SIB)の監督下で、Nigel Lawson大蔵大臣によって設立された。

 銀行セクターは、伝統的にイングランド銀行によって厳しく監督されていた。急激に変化する金融セクターを監督することが目的だったが、ブローカー、株式ブローカー、金融コンサルタント、独立系投資顧問等を監督する為の自主規制機関である、保険ブローカー自主規制機構(FIMBRA)がスタートとした。独立金融アドバイザー(IFA)の大部分のメンバーが、FIMBRAに加入した。

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Dubbed “The Old Lady”, The Bank of England’s Headquarters
Built in 1694 in Threadneedle Street, London

 SIBは、1994年にFMBRAが適正な自主規制機関であるとの認識を改め、機構改革に踏み出した。ほどなく、個人投資規制機関(Personal Investment Authority(PIA))に置き換えられ、ブローカーと仲介業者は、不正の起きないように登録され、顧客質問票(Know Your Client)やリスク開示、手数料開示などの整備と透明性の確保が進んだ。

 オンライントレーディングは、このころデビューし、各規制団体が一本化して行った。イングランド銀行から銀行監督権限が奪われ、金融セクター全体である、伝統的な銀行、年金投資顧問、生命保険、FX取引業者などの監督権限がFSAに移った。

 2012年12月9日に、2012年金融サービス法が、王室の認可を受け、2013年4月1日より施行された。新法は、FSAを新たな規制枠に組み込むために解体した。具体的には、金融の安定性を確保するためにイングランド銀行に監督権限を戻した。同銀行の権限を具体化するために、金融政策委員会(Financial Policy Committee)、プルーデンス規制機構(PRA)、金融行為監督機構(FCA)を設置した。

 FCAは、監督にリスク・ベース・アプローチを取り入れる。企業と市場の多様性を考慮する。同機構は、さらにプロアクティブとなり、FSAより早めに決定し、行動する。より広範囲に、長期にわたって、消費者と市場を守るためだ。FCAは、企業や個人に対して、FSAが保持していた検査執行権限を維持し、不正を摘発して行く。

 FCAのCEOであるMartin Wheatley氏は、

 「企業は、ビジネスモデルと戦略の中心に、消費者と市場に対する誠意を位置付ける必要がある。企業文化の変更を伴うかもしれないが、いわゆる善管義務だ。商品、サービスののデザインとイノベーションは、監視され、顧客との取引に、透明性が確保されるためだ。

 規制当局としての、我々の1年目は、エキサイティングでチャレンジングな年となるだろうが、準備はできている。新たなアプローチを導入し、さらにプロアクティブで、消費者重視となる。保守的な考えが、規制当局のリスクに直結していた。従って、新規制当局は、一層の透明性を貫き、過去の失敗から学ばなければならない。過去のように、行動しない余裕などない。素早く行動し、不十分な行為に決断を下して行く。

 孤立しては、成功できない。目的を達成するために、企業の協力を得て、顧客に警鐘を与えて行かなければならない。強力で、成功できる金融サービス業が、消費者と健全な経済にとって必須だ。」と述べた。

 イギリスは、金融セクターの行政姿勢では、北米にリードされている。強力な管理体制と不正に対応し、権限を中央当局に戻して行く。FX業界への影響は、今のところ不明だ。業界に、新方針が行き渡るには、時間がかかる。引き渡しは、正式に行われ、新基準は、準備中だ。

この記事の原文はこちら(Original article by Andrew Saks McLeod at forexmagnates.com)

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