中国外為規制当局 資本市場の急変を警戒

by Forex Magnates at 28 January, 2013 カテゴリ: 各国FX規制関連 | 海外FX規制関連 | 海外総合

 中国外為規制当局の発表によると、中国は、世界経済の不透明さが増す中で、投機的な資本移動に対して制限を設けることを検討する可能性が高い。

 外国為替国家管理局(SAFE: State Administration of Foreign Exchange)は、中国経済が回復基調にある一方、主要国が、経済活性化のために金融緩和を継続し、金利を引き下げているため、中国が大規模な資本流入の圧力にさらされるだろうと述べた。

 一方、大規模な資本流出によってもたらされるリスク要因も、国民経済の回復が完了していないため無視できない。規制当局は、「どちらの方向に行っても、大きな振れは、避けなければならない」と語った。

 外為規制当局は、クロスボーダーな資本移動に伴って発生するリスクを抑制するために、対策を準備中である。海外のFX業者にとって、非常に厳しく管理されている中国市場で、今後、足場を固めることがさらに難しくなる。中国本土では、海外業者の業務を困難にする多くの規制が存在している。

 今回の新たな動きは、中国居住者の海外業者への口座開設に伴う、国外送金をさらに難しくするだろう。

 昨年、第3四半期までの純資本流出は、中国本土の経済鈍化を受け、劇的に増加した。一方、第4四半期に回復した資本流入によって、インフレ懸念に火が付いた。

 外貨準備高は、昨年、1,289億ドル増加したが、2004年以来、最小の増加だった。貿易黒字と純対外直接投資額は、2,656億ドルとなり、昨年が大規模な資本流出であったことを示している。

 昨年、銀行は1.57兆ドルの外貨を買い、1.46兆ドルを売ったとSAFEは発表した。
1,106億ドルの純買い超しは、貿易黒字と純対外直接投資額の合計より58%低かった。当局によると、昨年の第3四半期までは、市場は、元安方向を期待していた。

 当局は、「元は、 現在、相対的に強含みで、元高期待をある程度反映している」と述べた。
2012年11月に、フォレックス・マグネイトは、ブルームバーグが、中国元のライブ・インターバンク・レートの提供を開始するとレポートした。より良いプライシングと中国関連ビジネスへの有効なヘッジ手段の提供が始まっている。

 資本移動に対する中国当局の意図に関して、スタンダードチャータード銀行のアナリストであるRobert Minikin氏は、「元は、国内では、今年の年末までに、対ドルで、2.1%の元高となり、6.1で取引されるだろう。海外では、2.3%強くなり、6.08となるだろう。」と述べ、「今年は、輸出主導の貿易収支の改善が期待されており、それが新たな元高要因となっている。」と付け加えた。

 1月25日(金)に、中国人民銀行は、元の日次交換レートを6.2805に固定した。これは、1月9日以来の最低水準で、中国当局が、円安により、日本との輸出競争に拍車がかかることを懸念し、元高にキャップを設定したのではないかとの憶測を招いた。

 中国当局は、通貨の動きについては、非常に厳しく対応してきた。今も中国ビジネスに進出したいと考える外国企業が、乗り越えなければならない壁の1つとなっている。中国元オプション取引が可能となり、複数の外国銀行が提供するようになり、SAFEがこれらの厳しい条件を一部緩和するという兆候も見られた。だが、中国には、金融取引に関しては、引き続き、自由市場となる前に、長い道のりが残されている。

この記事の原文はこちら(Original article by Andrew Saks McLeod at forexmagnates.com)

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