ニュージーランドFSP(金融サービス業者)登録条件 激変

by Forex Magnates at 7 January, 2013 カテゴリ: 各国FX規制関連 | 海外FX規制関連 | 海外総合

 金融サービス業を監督する世界的な規制の中で、新規にブローカーを立ち上げる際、ニュージーランドの「FSP:金融サービス業者」登録は、2010年後半に広まり始めた。この登録制度は、アジア・太平洋地域(APAC)において、未登録OTCブローカーや新規にブローカーを立ち上げようと考えている新興企業に大きな可能性を提供していた。欧米諸国の規制に見られるような、官僚制度と審査時間による遅延なしに、ただちに顧客の信頼を勝ち得ることを可能としていた。

 ニュージーランドは、銀行業、金融商品分野への自由な参入を可能とするために、1995年に銀行法の全面見直しを行った。金融ビジネスに関連するいくつかの関連法規があるが、ニュージーランドは、自己資本規制、資格要請、過剰な監督基準なしに、ボーダレスなインターナショナルバンキングや金融サービス業を展開することができる。1989年ニュージーランド準備銀行法で規定された、銀行でない預託金受託業者(NBDT)規制により、指定地域外で営業するニュージーランドの非居住者向け金融サービスが可能だ。NBDT規制は、ニュージーランドに事業ベースを持たずに、ニュージーランドの大衆向けに金融サービスを提供する、金融サービス業者に適用される。ニュージーランドのFSPとして登録すれば、完璧に合法である。
この法に準拠すれば、ニュージーランド居住者へ金融商品サービスを提供することができる。金融商品サービス業を展開しようとするすべての企業は、FSPとして登録することが必須条件となっている。ニュージーランド金融セクターの規制当局は、FMA(Financial Market Authority: 金融市場庁)である、詳細はhttp://www.fma.govt.nz/で確認できる。

 ニュージーランドは、FXブローカーに多くの優位性をもたらす。良い評判とビジネス倫理を併せ持つニュージーランドは、問題を抱えてきた欧州ゾーンとは、一線を画している。金融規制に関する信頼性を得たいと考えているAPAC地域では、ニュージーランドが完璧なロケーションにある。ブローカーは、規制されるために、FMA(金融市場庁)に登録申請をしなければならない。登録されることによって、FX会社は、投資家及びトレーダーの信頼を得ることができる。ニュージーランドは、安全で、経済危機を経験していない「新世界」の一部と考えられてきた。多くの欧州の銀行や金融商品業者が詐欺行為により訴えられ、結果、多くのトレーダー達が欧州業者から離れたことを考えると、規制されていることの相対的な安心感は強い。

 このような状況により、(規制がなかったので)物理的にオフィスを構えないで、FSPとして登録する業者が多く現れた。特に、多くの極東の業者が、FSPのステータスを魅力的と考え、登録が相次いだ。現在では、当局の見直しが入り、下記の条件を満たすことが、FSP登録の条件となりつつある。

 1) FSPは、ニュージーランド国内に物理的なオフィスを持つこと
 2) オフィス内に、コンプライアンス・ディレクターを雇うこと
 3) 顧客の取引記録、顧客審査、アンチマネーロンダリング(AML)等の手続きは、ニュージーランド国内のオフィスで取り扱うこと。この確認のために、実地のコンプライアンス検査が行われる。
 4) 登録を申請する企業は、法地域としてのニュージーランド国内に法人として会社法上の登録がなされていること

 この新ルールは、2013年中に施行される予定だが、その際、FSP登録要件は、個別に通知されるが、既存の登録済みブローカーは、ニュージーランド内にオフィスを設立するか、又は、登録を抹消するかの選択を迫られることになる。バーチャルオフィスは、検査の対象となり、来たるルールには適合しないだろう。

 ニュージーランドにバーチャルオフィスを設立し、登録を済ませ、東南アジアの顧客にECNによって、直接、銀行の生のスプレッドを提供することが流行となっていた。このビジネスモデルには、本質的に利点があった。東南アジア地域のトレーダーにとってのブローカーとしての重要な条件は、直接、生のスプレッドを提供してくれる、規制されたブローカーを探すことだった。それが、EAのインディケーターを利用するトレーダーにマッチしていた。中国や日本では、全取引の30%以上がEAによる、自動売買と言われている。このマーケットへ適切な拡販をかけるには、銀行から提供されているプライスが、取引プラットフォーム上で提供されているプライスとマッチングしていることを顧客に示す必要があった。一旦、東南アジアのトレーダーがこれを確認すれば、マスターIBや現地外務員を通して、息の長い、大きな取引が期待できた。バーチャルオフィスは、そうした顧客に必要なものを提供していた。

この記事の原文はこちら(Original article by Andrew Saks McLeod at forexmagnates.com)

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