FXdirekt社 詐欺及び過剰売り込みに対するクレームで痛手

 ドイツのブローカーであるFXdirekt Bank社は、ドイツのポータルサイトであるWirtschafts Wocheが、FXdirekt Bank社内で実行された詐欺及び過剰な売り込み行為に関する記事を公開したことで大騒ぎとなっている。レポートは、FXdirektがそのサービスについて膨大なクレームを受け取り、一部の顧客から訴えられた後に書かれた。

 暴露された内容によると、Wirtschafts Wocheは、元社員や現社員から発生していた違法行為を暴く社内メールのコピーを入手していた。問題には、顧客に対してハイリスク投資を積極的に勧める行為が含まれていた。FXdirektは、顧客が損失を出すきっかけとなる取引を行う一方、カウンターパーティーとして価格操作を行っていた。ディーラーによる介在は、ストップ・ハンティングや成り行き注文における度重なるスリッページ、あるいは、継続的なリクウォートを含んでいた。また、新たな顧客を獲得するために詐欺的な勧誘も行っていた。

 レポートによると、社内及び顧客からFXdirektは、顧客が資金を入れる前からすでに詐欺行為を開始していたと言われている。FXdirektは、リアル・プラットフォームより、(プライスの配信が)遅れるデモバージョンを作っていた。電話をかけたセールスは、プライスがどちらに動くかを知っており、潜在顧客を儲かる方へ誘導できた。儲かったことで、顧客はブローカーを信じ、デモ取引が実際のリアル取引と同等であり、実際の資金を使っても容易に利益が得られると考えた。デモ口座で仮想資金を失った潜在顧客にも、気付かれないように仮想資金が巧みに追加されていた。

 一方、ブローカーが顧客の損失からどのように儲けていたか、顧客は資金をすべて失うように期待されていたことも報じられた。さらに、損失を被った顧客が、損失を取り返すために、再び資金を入れるよう強要されたとも伝えた。従業員は、低いサラリーと高いコミッション率で、攻撃的なセールスをするよう仕向けられていた。不正なアドバイスや取引の強要は、彼らの“ボス”からの指令だった。

 実際に資金を入れた後は、ディーラーは顧客がログインした時に取引をモニターしていた。それによって、ディーラーは、ログアウトした顧客のストップロスを実行させたり、口座を追証(ロスカット)にするなど彼らに優位になるように操作していた。不正追証に対するクレームは、BaFin(独連邦金融監督庁)に上げられたが、罰金等には至らなかった。

 顧客に加えて、従業員もまた、食い物にされた。セールス要員は、高いノルマを与えられ、1顧客との会話に制限時間をはめられながら、電話の回数を増やしていた。さらに、従業員は、”ベスト・ブローカー”賞を得るために、会社にプリペイドカードを買わされ、偽名でFXdirektに電話投票するように強要されていた。さらに、会社は従業員に融資し、融資の返済を有利に利用し、さらに攻撃的なセールスが行われるように仕向けていた。

 予想通り、FXdirekt Bankは、40,000の顧客からクレームを受けても疑惑を否定した。しかしながら、これらのクレームが、BNP パリバの子会社であるCortal Consors社がFXdirektとのIB契約を断つ結果を招いた。

 このようにブローカーからの態度に目新しい進展がなかったが、レポートはFXdirekt Bank を登録させたドイツの規制当局であるBaFinに一石を投じた。こうして、大衆がBaFinにプレッシャーを与え、ドイツの銀行のなかでいかがわしい過剰セールスが起きていたことを理解させた。フォレックス・マグネイトの情報ソースによると、BaFinは、現在、このブローカーを検査している。

この記事の原文はこちら(Original article by Ron Finberg at forexmagnates.com)

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