インヴァスト証券CEO単独インタビュー(前編)『誠実であるということ』

by Forex Magnates at 3 October, 2012 カテゴリ: 世界FX取引業者動向 | 国内業者 | 国内総合

 先日、三田証券とスター為替証券のくりっく365事業の承継を発表したインヴァスト証券。今年7月には、ミラートレーダー取扱業者国内口座数No.1となった。
 今後さらなる拡大やグローバル化が期待される同社の川路社長に単独インタビューを実施した。

Q. インヴァスト証券について教えて下さい。

 私達インヴァスト証券は、資本金59億円、純資産約100億円、JASDAQ市場に上場しているFXを中心としたオンライン金融サービス企業です。お客様からお預かりしている資産合計は現在約550億円、先日発表した同業他社のFX事業買収を合わせるとお預かり資産800億円を超える日本でも有数のFXブローカーです。

 インヴァスト証券のミッション、即ち存在意義は、2つあります。1つは、誠実なサービスの提供を通じて、驚きと感動を生み出すこと。2つ目は、当社に関わる全ての人々の幸福を実現することです。私達は、「誠実」いう行動指針に基づいて金融サービス業を展開し、お客様のご期待を上回る品質のサービスをご提供することで、驚きと感動を覚えて頂けるよう、常に心がけております。全社員の名刺にも『誠実(インテグリティー)』という言葉を刻み、その精神の実現に率先して取り組むよう徹底しています。そして、その結果数多くのお客様からご支持を頂くことで適切に成長し、結果として我社に関わる全ての人々、役職員やその家族、そしてお取引先の皆様など全ての人々の幸せの実現に貢献したいと考えております。

 「誠実さをもってお客様の期待を上回る」について日常の中から具体的な例を挙げると、以前シストレ24のブログに、シストレ24を行っているお客様から『損失が出たからシストレ24をやめようと思っている』という主旨のコメントを頂きました。恐らく多くの企業では自社にマイナスのイメージをもたらすコメントは、非公開にするケースが多いですが、当社ではそのコメントを一般公開し、返信コメントも載せました。するとコメントの公開を期待していなかったお客様は、自分のコメントが公開された事に加え、当社が「無理な取引を行わないよう親身なアドバイス」をした事に非常に驚き、感激されていらっしゃいました。

Q. 川路社長のバックグラウンドについて教えて下さい。

 私は1974年生まれの37歳、15歳より米国ボストンに留学し、高校・大学をボストンで卒業しました。その後、英国の証券会社勤務を経て99年からインヴァスト証券に勤めております。キャリアとしては、伝統的な株式や債券などの営業販売からスタートし、株式の新規上場(IPO)に関する公開引受業務に携わった後、当社の総合企画部長としてインヴァスト証券のJASDAQ(当時はヘラクレス市場)上場責任者を務めました。その後、常務、副社長を経て2010年1月より現職を勤めています。

Q. 取引所FXと店頭FXの税制が一本化される中、御社が三田証券とスター為替証券のFX事業を承継する理由と狙いは何ですか?

 インヴァスト証券は、取引所FX、くりっく365市場の創設期から参画しており、現在でも取引参加者の中でお客様からお預かりしているご資産額でNo.1を維持しています。そのくりっく365最大手というブランド力から、長期に安定したお取引を望むお客様から広くご支持を頂いており、その結果くりっく365事業はインヴァスト証券の中心的な事業として利益成長を続けて参りました。
 一方で、レバレッジ規制の施行や店頭FXと取引所FXの税制一本化、手数料競争の激化など、くりっく365取り扱い企業の収益性は減少の一途を辿っており、健全な状態での事業継続には一定の事業規模が必要な状態となって参りました。

 この事業承継では、一定の事業規模を有し、くりっく365でお取引されるお客様に対し、引き続き高いレベルのサービスを提供する事はもちろんのこと、くりっく365の高い透明性を通したインヴァスト証券全体の顧客基盤拡大が真の目的とされています。

Q. 力を入れている提供商品・サービスを教えて下さい。

 現在私達が注力しているのは昨年11月からスタートした選択型FX自動売買サービス、「シストレ24」です。シストレ24は、世界中から集まった自動売買プログラム(ストラテジー)を選ぶだけで簡単にFXの自動売買・システムトレードが出来るというサービスで、サービス開始から約9ヶ月で開設口座2万5千を突破し、ミラートレーダーを提供する会社として堂々の口座数日本一になりました。

 シストレ24の魅力を一言で言うと、「プレイヤー」ではなく「マネージャー」として運用できるFXサービスだということです。即ち、今までのFX取引は、基本すべて自分で判断して売買します。丁度、自分でバッターボックスに入り、ヒットやホームランを狙ってピッチャーの球を打ち返す、いわゆる野球の「プレイヤー(バッター)」と同じです。しかし、「シストレ24」はいわゆる野球の監督みたいなもので、自分がバッターボックスに立つより、過去に実績のある、つまり打率の良い選手を使う、自分が試合に出るのではなく、監督としてスターティングメンバーを選ぶ、という取引手法です。選手のデータを見て、スターティングメンバーを決めて、試合をやらせてみて、結果が良かったらそのままにする。この4番バッターは、全然打たないなとか最近調子悪いなとか思ったら交代させる。「シストレ24」はFXトレードであっても、監督として采配するみたいなものだと考えていただければよいでしょう。

 「シストレ24」には、世界中から厳選された500~600種類のストラテジーが搭載されており、搭載されているストラテジーの過去の実績=事実をすべて開示しています。バックテスト結果や将来の推測値等は一切公開していません。余計な主観はストラテジー選択の判断の妨げになると考えています。
 誰も「プレイヤー」がその日どんな試合をするのかは分かりませんから。

 投資家の皆さんには、3つの基本動作を行っていただきます。それは、
1.過去の実績を見て優秀なストラテジーを選ぶ(choose)
2.選んだストラテジーが好調に取引しているか不調になっていないかチェックし(check)
3.ストラテジーが過去の実績に比べて実際の成績が良くなかったら入れ替える(change)
というものです。

 「シストレ24」は昨年11月28日からスタートしましたが、ご利用者数は、私どもが過去手掛けた新規事業の中で、かつてないほどの好反応で、最速の勢いで増えています。また、FXに興味は合ったけど、今までやったことが無い投資家の方々が「シストレ24」から為替取引を始めるというケースも多く見られます。今まで外貨建ての投資信託や外国債券などをメインに運用なさっていた投資家の皆さんも、全ての売買を自分で判断をしなければならない従来型のFXより、マネージャーとしてストラテジーを選ぶだけで取引できる「シストレ24」なら、とおっしゃって下さいます。
 ある時、なぜですか?とアンケートでお聞きしたら、「シストレ24は何となく投資信託と似ているし、きちんと選べば後はパソコンに張り付いていなくても任せて取引して貰える。」というお答えでした。更に、「投資信託は目論見書で基本方針を確認するものの、結局日々発表される基準価格が増えているか減っているかで判断します。シストレ24も過去の実績を見て、任せるか否か判断するという点では同じだし、そもそも運用の中身は基本的に為替相場の変動への投資である投資信託も多いので、日々、どう運用されているか詳細にはわからない投資信託より、全取引内容が細かく見れるシストレ24の方が」というお声もありました。

 シストレ24はMiddle risk(ミドルリスク) Middle return(ミドルリターン)の商品であると思っています。そのミドルリスク、ミドルリターンという商品性が、為替取引未経験の方や投資信託をご利用の方にも取引いただけている所以ではないでしょうか。最低3つのストラテジーを選ぶ事と、最低証拠金として50万円を推奨してプロモーションを行っています。決して、数万円から手軽に始められますというような謳い方はしていません。

 まだ「シストレ24」を始めて日が浅いからかもしれませんが、裁量取引に比べて投資家の皆様の成績がずいぶんと改善されていることも嬉しく思っています。FXは金融商品全体からみればまだまだ小さな分野であり、その中の1-2%程がシステムトレードと言われ、世間でも中・上級者向けというイメージがあるようです。しかし、当社はシストレ24をニッチ向けとして展開して行くのではなく、サービス品質の向上を目指す事で投資信託や外国債券に変わる、中長期運用型のサービスに成長することを夢見て、研鑽していきたいと思っております。

後編へ続く>>

この記事はWESTERN Incのオリジナル記事です。

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