大手企業の破綻から生まれた米FCMの新規制

by Forex Magnates at 26 July, 2012 カテゴリ: 各国FX規制関連

MFグローバル社の崩壊は多くの話題を呼び、さらにアイオア州のデリバティブ業者PFGベスト社が2億ドル以上の顧客資金を行方不明にしたまま破綻申請をし、米国規制当局の機能が問われている。

CFTCとNFAでは、本件が報告された後緊急会議が開かれ新たな規制が生まれた。
金融市場の規制当局は、FCMが分別管理された顧客の資金が実際どのように分別されているかを示したドキュメントを提示しなければならないという結論を出したのだ。
この新しい規制は今年9月1日から施行される予定である。

2011年は米国当局にとって厳しい年であった。10月31日には大手先物業者のMFグローバル社が破綻し、大企業だけにマーケットの被害も広大であった。市場全体では効率性、信頼性、透明性が疑問視されてきた。

規制当局の動きは米国にとどまらず、イギリスのFSAもAIM上場のスプレッドベッティングである業者WorldSpreads社が約1,310万ポンド(2,045万ドル)の顧客資金を行方不明にしたまま破綻した事で注目を浴びている。
同社の関係者によると80%にも及ぶ顧客の資金が行方不明となった。同社はヨーロッパと南アフリカにも存在していた為、フォレックス・マグネイトはこれらの資金が海外拡大計画に使用されたのではないかと思っている。

NFAやCFTCのようにUK規制当局も規制を受ける業者にかかる追加コストを定め、業者がどのように規制されるべきかについての新しい取り組みの強化が議論されてきた。
FSAはMFグローバル社やWorldSpreads社の事態を重くとらえ、当局が金融規制局(PRA)と金融行動規制局(FCA)に分裂する前に行われる最後の事業計画とされる5つの重要事項に取り組んだ。

FSAは5つの主な分野に焦点を当てる。

  • 規制改革プログラムの実行
  • 国際、欧州政策アジェンダに影響を与え続ける
  • 現在行っている企業の監督を継続し財務的安定を図る
  • 市場の信頼回復と確かな抑止政策の実行
  • 消費者保護と早期商品介入向上の重要なFSAイニシアチブの遂行
  • 世界の主要規制当局は、MFグローバルの破綻からOTC商品全体の取り締まりを見直している。

    オーストラリアのASICはOTCのCFD取引を提供するブローカーディーラーが顧客資金に関する規制に順守していないとして非難。
    当局は、顧客資金管理について監査を行っておりOTC CFDとマージンFXデリバティブ業者40社中14社が法令違反であると指摘した。
    CMC社やIG社等の米国ブローカーはオーストラリアCFD市場で優位に立っている。

    2010年7月、ASICはOTCデリバティブ取引に係る顧客資金の新しい規制ガイドを発表した。このガイドは顧客資金に関する条項、特にデリバティブに関係する概要を記している。

    そこには日次ベースでの顧客資金の突き合わせを実行し報告し、シニアマネージメントによる突き合わせの承認の下適切な分別管理が行われ、会計上不一致があった場合の対処方法を書類で提出する等の内容が含まれている。

    シンガポールでは、金融監督庁(MAS)が、取引所取引の銘柄とレバレッジを効かせたOTC商品を扱う業者に規制を設け、ブローカーは厳格な資金分別ルールに従わなければならない。

    2008年のリーマンショックは、世界最大手に属した一流の企業の破綻であった。何がこの大崩壊の引き金となったのかを明確にする為に未だに精査が行われている。
    UKの最高裁によると分別管理されるべき資金が破綻直前に内密にUK国外の企業に移動されている事を示す証拠があった。

    金融規制当局は、信頼され評判の高い機関であり、資本市場の効率的なプロセスを確実にするという重要な役割を担っている。
    当局らが制定された規制が確実に順守されている事を確実にするまでリテール及び機関投資家に対する懸念は弱まらず、自主規制を実行し続ける事になるだろう。

    この記事の原文はこちら(Original article by Adil Siddiqui at forexmagnates.com)

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