FXCMの2011年第3四半期と10月の業績は「収益増加」
明らかに、ウォールストリートは私と意見が一致していなかったようだ。10日FXCM社の株価が13%以上下落した。幸いにも私は取引をしていなかった。
FXCM社の2011年第3四半期の実績が発表され、収益面で目覚ましい成長を見せた。10月のリテールFX取引高は8%減少したが、法人取引高は35%上昇した。
一日の法人取引高の平均値を公開したのは初めてとなり、9月に比べ10月は90%増加している。
この好業績は、下落が続くFXCM社の株価の回復を導くかもしれない。
ハイライト
- 2011年第3四半期の収益は1億910万ドルで、前四半期比5%増、前年同四半期比では20%増加。
- 調整後プロフォーマEBITDAは3140万ドルで、前四半期比10%増、前年同四半期比では13%増加。
- プロフォーマ純利益1710万ドルで、潜在株式調整後1株当たり純利益は0.23ドル。
- 米国会計基準(US GAAP)での純利益は340万ドルで、潜在株式調整後1株当たり純利益は0.21ドル。
- 日本のフォーランドフォレックス社の買収を完了し、FXCMの顧客残高は10億ドル以上に増加する予定であり、日本での存在感を著しく高める。
- クラスA普通株の一株当たりの四半期配当は0.06ドル。
FX関連の大手オンラインプロバイダーであるFXCM Inc.(NYSE: FXCM)は、2011年9月30日締めの第3四半期の収益が1億910万ドルに増加した事を発表した。
同年第2四半期の収益は1億340万ドル、2010年第3四半期は9050万ドルであり、それぞれと比較すると5%、20%増加した。
2011年第3四半期の調整後プロフォーマEBITDAは、3140万ドルで、2011年第2四半期の2850万ドルから10%、前年同四半期の2790万ドルから13%増加した。
調整後プロフォーマ純利益は1710万ドルで2011年第2四半期の1560万ドルから10%増、前年同四半期の1640万ドルから4%増加。
また、これによる潜在株式調整後1株当たり純利益は2011年第2四半期が0.21ドル、前年同四半期が0.22ドルであったのに対し、2011年第3四半期は0.23ドルであった。
米国会計基準での純利益は340万ドルで、完全希薄化後クラスA普通株1株当たり純利益は0.21ドルであった。
調整後プロフォーマの結果は、非支配株主特分と課税規制における対応的調整を除いたFXCM Inc.の全クラスA普通株を転換したものとする。さらに、特定の一時的費用や報酬費用と持分を基礎とした報酬を除いている。
2011年1月から9月30日まで期間で言うと、収益は前年同時期の2億6420万ドルと比べ、16%増加し3億710万ドルになった。
調整後プロフォーマEBITDAは8550万ドルで、前年同時期が8820万ドルだったのに対し3%減少した。
調整後プロフォーマ純利益は4650万ドルで、潜在株式調整後1株当たり純利益は0.62ドルであった。これは前年同時期の5220万ドル、1株当たり0.69ドルと比較して、11%減少していた。
また、米国会計基準での純利益は950万ドル、完全希薄化後クラスA普通株一株当たりは0.56セントであった。
FXCM Inc.のCEOのDrew Nivは下記の様に述べている。
「第3四半期、FXCMは好業績を収め、リテール顧客取引高は1兆420億ドルを記録した。特に米国での業績が取引高における2011年第2四半期からの38%増加に繋がり大変嬉しく思っている。
また10月7日には日本のフォーランドフォレックス社の買収を完了させ、世界最大のリテール市場である日本での当社の存在感を倍以上にした。これにより顧客残高は10億を突破する見込みである。」
さらに、FXCMは2011年10月のリテールと法人FXビジネスにおける主要業務メトリクスを発表した。
10月の月間メトリクス
リテール取引メトリクス
- 2011年10月、リテール顧客取引高(1)は3390億ドルで、前月比8%減、前年同月比だと24%増加。
- 一日の平均リテール取引高(1)は162億ドルで、前月比4%減、前年同月比だと24%増加。
- 一日の平均リテール取引数は462,882、前年比4%減、前年同月比だと39%増加。
- 2011年10月31日時点での稼働口座(2)は161,991で前月から5,938口座、4%増加。前年10月から27,352口座、20%増加した。
法人取引メトリクス
- 2011年10月、法人顧客取引高(1)は1,740億ドルで、前月比35%増、前年同月比だと159%増加。
- 一日の平均法人取引高(1)は83億ドルで、前月比42%増、前年同月比だと159%増加。
- 一日の平均法人取引数は43,213、前年比90%増、前年同月比だと969%増加。
上記を含むより詳しい内容はFXCM社ウェブサイトのInvestor relationsを参照
この業績データは現時点のものであり今後内容が変更された場合は最新版に依存する。また、これはFXCMの財務実績の指針として解釈しないものとする。
FXCMは、公式にデータの更新や精査を行う義務を負うものではない。いかなる過去データの更新もFXCMサイトのInvestor Relations内に反映される。
1.取引高は米ドルに換算
2.過去12カ月に1回でも取引が行われた口座
この記事の原文はこちら
Original article by Michael Greenberg at forexmagnates.com
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